数学が苦手

高校三年生 男性

《ご相談内容》
数学が苦手で、いくら努力しても成果が出ない

催眠療法希望

『何故数学が苦手なのか?』催眠療法で原因を探ります。

今回はご自宅に出張しました。
真面目そうな彼は、催眠の説明をしている時も一生懸命に話を聞いてくれています。


「あまり(催眠に)かかろうと頑張らないで、眠ろうとしていいですからね。」
と私が言ったからでしょう、催眠誘導が始まると直ぐに
「普段の眠る前の状態に近づく為にシャンプーをしたいのですが」と言いました。

シャンプーをした後、雑談も交えながらやっと呼吸も落ち着き始め、催眠状態に運ぶことができました。

どうして数学が苦手なのか?その原因がわかる場所が見えるよう催眠誘導

最初に出てきたのは高校二年生の時、数学のテストが返された時のシーンでした。
結果が悪く先生にひどく叱られた場面でした。とても傷付いたようです。


「先生はどうしてそこまで酷く叱ったのかしら?」

『よくない結果だったから』

「そんなに酷い点数だったのですか?」

『・・・違う。今回はナメてて、だからいつもより悪かっただけ』


『では、いつも通りに勉強して、いつも通りの良い点数でテストが返された時の先生の顔が見えます』と誘導


「先生はどんな顔していますか?」

『普通の顔』

「良い点数で普通の顔したって事は、貴方がいつも高得点なので珍しくないからですよね?さっき自分でもナメてたって言っていましたが、先生も今回のテストは貴方が舐めてのが分かったからそこまで叱ったのではないでしょうか?」

『・・・はい、確かにそうでした。』

その後、彼が数学で高得点をとっても先生はそれが当然だと思うほど数学が得意だったことを思い出し、テストの成績が良くても普通の顔しかしない先生の顔を潜在意識に強く胸に焼き付け、催眠療法は終了しました。

短い時間でしたが彼が本当に真面目で一生懸命な性格だと分かります。自分に厳しいあまり、怠けてしまった自分が許せなくて『自分は数学が苦手、だから成績が悪い』と思い込んだほうが自分を許せたのです。

思い込みからでも、一度【苦手】と決めつけてしまった為、いくら勉強しても頭に入っていかなかったのです。

後日、希望の大学に合格したと連絡をいただきました。

催眠療法は、勉強をしたくない理由を探るなど、原因があるものを探ることはできますが、「全く勉強をしなくても成績が上がるように催眠をかける」ということはできません。

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