愚痴、自慢、悪口をコミュニケーションのツールとして使ってしまう



相手との関係を早く深めたい、早く信用されたい、早く自分を思われたいと焦る人ほど、愚痴、自慢、悪口をコミュニケーションのツールとして使ってしまう人が多いのですが、これは逆効果になることの方が多いです。

例えば女性が、仕事の関係者に家庭の話をしたとします。
「仕事と家事との両立は大変」だという話をしたとします。本人としては軽い愚痴のつもりだったり「両立は大変でも頑張っているの」と伝えたかったのだとして、相手にもそのまま「いいお母さん」「頑張っている人」という印象を持たれるということもあるかもしれません。

でも『この人に仕事を任せて大丈夫だろうか? 』と思われたり、『そんなに大変なら、仕事はあまり頼まないでって事かな』と気遣われてしまうこともあるのです。

異性との間では、自分をよく見てもらいたくて他の異性とのことを話す人がいます。
相手に嫌な思いをさせるつもりはなく、相手を好きだからこそ自分の価値が高いと思って欲しくて、他の異性に言い寄られた話や過去の異性関係などの話をしてしまうなど。それが原因で嫌われたら「やきもちを焼かれた」と思うかも知れませんが、やきもちではなく、異性の話を平気でする無神経さが嫌になるのです。

悪口もそうです。
共通の人物の悪口を言って、共感してもらいたいのもあれば、「私はあなたには何でも話すの。だから私のことも信頼して」という気持ちが含まれていることも。ですが共通する人に悪口を言えば、話された側は『自分のことも陰で言われているのでは・・』と思い信用されるどころではなくなるかも知れません。


好かれたい、関係を深めたい、信頼されたいと思うのなら、自分の中にある「直ぐに自分を知ってもらおう」と言う気持ちを認め、抑えることです。認めないと抑えると言うことはできません。

早く関係を深めたい焦る人は相手のことを見ていないことがあります。関係を深めたいと思うのなら、自分を知ってもらう前に相手をよく知りたいと思いましょう。すぐには分からないでしょうが、よく相手をみて話を聞き、ゆっくりと反応を見ていれば少しずつ分かって来るはずです。

緊張して何を話していいか分からないと言う方もいますが、そうしたらそのままの自分の気持ちを「緊張して何を話していいのか分からなくて」に「話したいのだけど」「会えて嬉しい」も加えて話すのです。そして相手の返事を待ち、相手の返事に対してまた自分の気持ちを返す。変なことを言ってしまったと思ったなら「変な言い方になってしまった」と伝える。コミュニケーションの初めはそれでいいのです。

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