揺れを認める

モノクロ

「自分がどうしたいのか分からなくなる」という人がいます。
その原因のひとつに、「なんでも白黒はっきりさせようとする傾向」があります。

たとえば、ある食べ物が大好きだったとします。
それを連日食べ続けていれば、当然飽きもくるでしょう。
また、その日の気分によって「今日は食べたくない」と感じることもあるはずです。

ところが、そういうときに「私はもうこれが嫌いになった」と極端に判断してしまう。
さらにはそれを周囲に口にしてしまう。
すると、後になってまた食べたくなったとしても、どこかで抵抗を感じてしまい、結果的に食べなくなってしまうのです。

こうした判断は、たかが食べ物のこと、たいしたことのないように思えるかもしれません。
けれども、日常の小さな場面でこうした思考の癖が積み重なると、気づかないうちに「揺れることを許さない」自分ができあがってしまいます。
そしてそれが、もっと大きな選択や感情の揺れに直面したときにも、同じように極端な結論を出す癖につながっていくのです。

これは趣味や仕事など「好きなこと」に対しても同じことが言えます。
最初は夢中になって取り組めても、疲れたり、うまくいかなかったりする時期は誰にでも訪れます。
しかし、そこで「自分には向いていない」「やっぱり好きじゃなかった」と結論づけてしまい、手放してしまう。
これを繰り返していると、自分が本当に何を好きなのか、次第に分からなくなっていくのです。

大切なのは、
「今は疲れているだけかもしれない」
「今日は気分が乗らないだけかもしれない」
といった、自分の“揺れ”を受け入れることです。

その物事自体を否定するのではなく、自分の内側にある一時的な感情として認識する。
そうすることで、自分に振り回されることなく、本当にやりたいことにまっすぐ向かうことができるようになります。

あなた自身は、どうですか?

かつて好きだったのに、少しうまくいかなくなっただけで「やっぱり違った」と手放してしまったものはありますか?
それは本当に「向いていなかった」のでしょうか。
それとも、一時的な疲れや迷いの中で、判断を急いでしまっただけかもしれません。

「揺れている自分」と付き合う小さなヒント

迷いや疲れを感じたときは、無理に答えを出そうとせず、まず「今の気分」をそのまま受け止めてみてください。

たとえば──
• 日記やメモに「今の気分」を書き出す
• 「今日はやらない」と一旦決めることで、自分を守る
• 「それでも好きかどうか」を、少し時間を置いてから見直してみる

揺れることは悪いことではありません。
揺れの中にこそ、あなたの本音や本当の願いが潜んでいることもあります。

こうした思考の癖は、自分ひとりでは気づきにくいこともあります。
長い間無意識で繰り返してきたパターンであればなおさら、言葉にするのが難しく感じるかもしれません。

そんなときは、ぜひカウンセリングで一緒に、ゆっくりと紐解いていきましょう。
揺れを責めるのではなく、「本当のあなた」を見つけていく時間になります。

自分がどうしたいのか分からなくなる理由は他にもあります。
たとえば「他人にどう思われるか」を気にして、動けなくなってしまうことも。
それについては、また次の機会にお話しします。

信頼を取り戻すために

信頼を取り戻す

会社での人間関係について、「自分のミスがきっかけで関係が悪くなった」とご相談される方がいます。
明らかに自分のミスであり、きちんと指導も受けていた場合です。

「謝ったのに許してもらえない」「嫌われたように感じる」「何度も謝ったのに関係が戻らない」──そんな風に感じている方も少なくありません。

しかし実際には、“失敗そのもの”ではなく、
謝罪の仕方やその後の振る舞いが関係悪化の原因になっていることもあります。

また、実際には嫌われていないのに、「嫌われた」と思い込んでいるケースもあります。

これは会社に限らず、あらゆる人間関係に言えることですが、謝罪の基本はシンプルに徹すること。

相手からの質問にはきちんと答えた上で、必要な説明が終わったら、
「申し訳ありませんでした。以後、このようなことがないよう十分気をつけます」

これだけで充分です。

どれだけ長く理由や反省を述べても、相手にとっては“迷惑をかけられたうえに時間まで奪われる”ことになりかねません。
だらだらと言い訳を続けるより、まずは簡潔に謝罪し、今後の改善について伝える方がずっと効果的です。

信頼できる人に対して「やたらと長く話す人」という印象はないですよね。
謝罪も同じです。

信頼を取り戻すのに必要なのは、言葉の多さではなく、謝罪後の行動です。

そして、関係が悪くなったように見えるとき、それは「相手が怒り続けている」のではなく、
「自分が、相手から不快に思われている“時間”に耐えられなかった」という場合も多いのです。

自分のミスで迷惑をかけたのは理解していても、相手が以前のように笑顔で話しかけてくれないからといって、
萎縮したり、オドオドし続けたり、「反省してます…元気もありません…」といった暗い態度を取り続けると、
かえってその雰囲気が新たな不仲のきっかけになるかもしれません。

早く以前の空気に戻りたい──そう思うのは当然ですが、相手が無視したり怒鳴り続けているのでなければ、
それは単に「自分が気にしすぎている」だけという可能性もあります。

そっけなく見えるのは、忙しくて余裕がないだけかもしれません。

仮に相手が本当に怒っていたとしても、迷惑をかけたのは事実です。

失敗の度合いにもよりますが、「いつも通りではない時間」がしばらく続くのは、ある意味自然なことです。

また、「嫌われた」と思い込みやすい人には、普段の行動パターンも関係しています。

遅刻や欠席が多かったり、日頃からルーズな印象があると、相手からの信頼が薄くなり、
自分でも「信用されていない自分」を意識してしまうことで、「怒られている」「嫌われている」と感じやすくなるのです。

大切なのは、同じ失敗を繰り返さないことに日々気をつけること。
それが本当の意味での“反省”であり、遠回りに見えて信頼を取り戻すいちばんの近道になるのです。

「心の原因探し」だけで前に進めないときに


原因探しを続けても前に進めないことがある

「いくつか療法を受けてトラウマも理解でき、癒された気もするのに、思うように改善しない。だから、まだ別の心の原因があるのではないか?」
そう感じる方は少なくありません。

確かに、他の原因があることもあります。原因を知ることは大切です。ただし、原因には「認めやすいもの」と「認めにくいもの」があります。
認めやすい原因は親との関係や他人との出来事。
認めにくい原因は、誰にとっても「嫌なこと・面倒なこと」です。

単純すぎて見過ごされる原因

たとえば、仕事に行けなくなり退職。トラウマも理解し、社会復帰を目指しても仕事を探す気になれない、働いても続かない。そんなとき、人は「まだ心の奥に原因があるのでは」と探しがちです

けれども実際には、

  • 朝早く決まった時間に起きるのが面倒
  • 満員電車が嫌
  • 働きたくない
  • 人と関わるのが億劫
  • など、あまりにも単純すぎる原因が大きく関わっていることもあります。

これは弱さや怠けではなく、人として当然の感覚です。長い間「通う生活」から離れると、外に出ることや働くことが億劫になるのは自然なことなのです。

単純すぎて見過ごされる原因

現実的な問題を解決する視点も必要です。
この「単純な原因」を無視してしまうと、解決が進みません。心の問題だけを探すのではなく、現実的な課題にも目を向けることが大切です。

たとえば、

  • 部屋が片付かないなら「どう片付けるか」「誰に頼むか」「業者はいくらかかるか」を考える。
  • 不登校や退職なら「通学・通勤環境」「生活リズム」「家族の希望とのズレ」などを整理する。

事例1:不登校の大学生
高校までは自転車通学。大学は母親の希望で進学した学校で、片道2時間半の満員電車。学びたい学校でもなく、ラッシュの電車も嫌で仕方なかった。
この現実的な要因が不登校の大きな原因でした。

事例2:ゴミ屋敷になった女性
時間をかけてお話を伺ううちに「トイレが壊れてから、トイレを見たくなかった。修理業者はきっと男性なので、壊れて汚いトイレを見られたくなかったので修理も出来ない、と諦めていた」ことが原因でした。修理業者に依頼する方法を一緒に考え、トイレが直ると自然に気持ちが落ち着き、部屋の片付けもできるようになりました。ました。

心の問題と現実の問題を両方見る

どちらのケースも、本人は「これが原因」と気づいていませんでした。カウンセリングでは心の問題を扱うのはもちろんですが、現実的な問題も一緒に見つけて解決していくことが必要です

心の原因探しだけにとどまると、前に進めないことがあります。単純に見えること、現実的な問題こそが解決の糸口になることも多いのです。


心の原因探しは大切だが、それだけでは改善しないこともある。
あまりにも単純すぎることや現実的な問題も原因になり得る。
心と生活、両面からアプローチすることが回復につながる。


あなたが今「前に進めない」と感じていることは、本当に心の問題だけでしょうか。もしかすると「単純すぎて見過ごしていた現実の問題」が隠れているかもしれません。
もし「自分の場合はどうだろう」と思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。心の問題だけでなく、生活や環境の中にある現実的な原因も一緒に整理し、解決の糸口を探していきましょう。

お申し込みはこちらから

彼女が欲しい・ニート

男性 30代後半 ※ご本人の承諾を得ています。
【ご相談内容】
話すのが苦手、その為に就職活動も上手くいかない。彼女ができない。

半年前までアルバイトをしていましたが、現在は無職でご両親と同居されています。

高校を卒業してから就職しましたが続かず、それからはアルバイトをしたりしなかったりの生活。
ご両親は優しく、就活は応援はしてくれるが、働いていなくても怒られる事もなく家族仲も良いそうです。

とても話しにくそうに話します。ご両親や同級生とは話せるというし、話せないというよりは口を開けないようにしているから話しにくい感じなので、少し迷いましたが「口を開けていただけますか」とお願いし、口内を見せてもらうと歯が殆どありませんでした。

私が初めて会った人だから、歯が無いことを気にして口を開きにくかったのかを聞くと、
自分が歯を気にして口を開けないようにしていたとは気付いていなかったそうです。

「歯がないことを気にしているのなら気にしないでください」と伝えるとスラスラとお話しできるようになりました。

また、部屋に入った時から強い体臭が気になったので、失礼だとは思いましたが「最後にお風呂に入ったのはいつですか?」と伺うと、覚えていないけど多分一週間位前だそうです。

「もし私の歯が殆どなかったらどう思いますか?」と聞くと「驚きます。信用できないかも」というので、
どうして驚くのか、信用できないと思うのかを伺うと、
「お客さんがくる仕事をしている人だと思えない、だらしなさそう、こんな人で大丈夫かなと思う」

では、前歯だけないのならどうだったかも伺うと「それでも同じように思う」と仰いました。

自分の歯は、欠けたり溶けたりしていると思っていたけど、こんなに無くなっているとは思っていなかった、
いつからか鏡で歯を見ることをしなくなっていたそうです。

歯が無くて恥ずかしく、口を開けにくかったのなら、歯がないことを気にしているという事なのですが、
気にしているという自覚がなかったので、心の問題だと思っていそうです。

入浴が嫌な理由は、一度お風呂に入ってから、お風呂に入らないでいると二日目くらいが体がベタベタしてきて辛い。二日目を過ぎるとそれがなくなってくるので、あまり入りたくないそうです。
毎日入浴することは考えられないのかを聞くと、それは色々なことをやっているうちに時間がなくなってしまうので出来ないと言います。

好きな人ができたら、彼女ができたら清潔にして会うようにすると言うので、
初めて会った時に歯がない、入浴もあまりしていない状態だと、いくら後でお風呂に入ってから会ったとしても、それまで「その生活をしてきた性格」を嫌がられてしまうかも知れない。

彼女が欲しいと思うのなら、話せるようになりたいのなら、直ぐに結果は出ないが先ずは歯科医院に行くことをお勧めすると、
「このままの自分を愛してくれる人いい」「このままの自分を受け入れてくれる人が理想」と言います。

では出会いを求めるために、どこに行くかを考えたことがありますか?と聞くと「仕事が決まってから考えたい」と。

仕事について伺うと、今までの仕事であった嫌な出来事を話され、いつも「明けない夜はない」と思うから、新しい仕事を探せば良いと思って辞めるそうです。

就活が上手くいかないとのことでしたが、今は仕事を探すこともしていませんでした。

ネット上でのコミュニティーがあるのではないかお聞きすると、ネット上のゲーム仲間やコミュニティーがあるそうです。
どのようにしているのかを見せていただくと、匿名で好きなアニメのアイコン作られた彼がいて、最近の投稿にも「明けない夜はない」と書かれています。
嫌なこともたまにあるけど励ましあったり慰め合ったりする仲間がいて、とても楽しいのだそうです。

彼のご相談内容「話すのが苦手」は置いておき、

○就職活動がうまくいかない(これは途中から仕事が続かないに変わりました)
○彼女が欲しい

これらが上手くいかない原因は、真剣に求めていない、求められないからでした。

後半はとても素直に気持ちを話してくださり、彼女が欲しいのは単に可愛い女性を側に置きたいというのもありましたが、
どんどん掘り下げて出てきた沢山の理由を要約すると

○人生を逆転させたい、可愛い彼女ができたら自分をみる周囲の目も変わると思うから
○あと何年かしたら両親も亡くなると思うので、結婚してないと孤独死が怖い

周囲の人とは誰なのかをお聞きすると、「今は特に付き合っている友人もいないので彼女が出来たら外に出たいと思っている」

仕事をしたい理由は

○「やっぱり、働かなくちゃいけないと思うから」「働いていないと他の人と話が合わないから」

彼がカウンセリングを受けにきた理由は、
気がついていませんでしたが「親が老いてきて、無意識に一人になるのが不安になってきたから」でした。

彼にもお話しした事ですが、今までやっていなかった事が急に出来る、いっぺんに自分が変わるというのは難しいです。

人は幼い頃から幼稚園や保育園に通うことから始まり、それから毎日何かしらどこかに通う、行動するというということを続けています。しかし、それをやめ、何もしない期間が続けば続くほど、本人がこのままじゃ嫌だと思ったとしても、その中にある楽には慣れてしまい抜けにくくなってしまうのも当然のこと。

人との関わりがないと、嫌なこともなければ喜びを感じることも出来ないのですが、楽しさもネットの中で感じているのです。ネット上でも喜びを感じられるのならそれは「架空のもの」ではありません。

「それじゃあいけない」とか、インターネットは、SNSは、自己顕示欲が、承認欲求がなどと言っても、あるものはあるのです。それが楽しいのなら「このままじゃいけない」なんて、本当に思わないほうがいい。

自立したいと思っていても、自分が働かなくても楽しいこともあり、生活もしていける環境を与えられていたら、
そこから抜け出す意味が見つけられないから難しい。

それでも自立しなければならないと思い、仕事を始め「絶対に続けなけばならない」自分にプレッシャーをかけてしまうと、嫌なことに敏感になってしまい、結局辞めてしまうことになる。

それなら「いつ辞めたって生きていける環境がある」としっかり開き直り「だから、いつでも辞めることができる」と思いながら仕事をした方がまだいいでしょう。

働く理由は「みんなに働いていると言いたいから・みんなと同じように仕事の愚痴を言いたい」それでいいのです。

「孤独死が怖い」という人は多いのですが、多くの人が病院で亡くなると思うので医師や看護師はいます。
独身の方が「孤独死が怖い」と言っているのは、自宅で一人で亡くなった時のことを言っているのでしょうが、
よく考えてみてください。パートナーがいたとしてもパートナーが先に死去していたら一人で亡くなることもあります。
子供がいたとしても同居していなければ一人で亡くなることもあります。

そうじゃない、発見されないのが怖いのだというのなら、発見されるかされないかは「人との繋がり」があるか、ないかで違って来ます。それならネット上の友達でも信用できる人がいたら住所を教え、しばらく連絡が取れなかったら警察に通報するように頼んでおけばいいのです。

それが無理なら、地域で活動している民生委員や見守り協力機関、ボランティアなどの方々が声かけや訪問などを行っているので、細かい取り組み内容は各市区町村によって異なるため、お住まいの市町村のHPや担当窓口で確認してみることです。

ここまでお話しした後に、やっぱり歯科医院に行ってみようと思うと仰っていました。

「そんなの親が甘いんだ、家から出しちゃえばいいんだ、働かせろ」と思う人もいるのでしょう。
そうするためには先ず親御さんのカウンセリングから始めなくてはならないですが、親御さんが困っていなければカウンセリングを受ける理由はないのです。それも間違っているというのなら、親御さんの家に出向き、説得するようにお話しをしなけばなりません。
そうして話し合えたとして、親御さんの考えを変えることができ、息子さんを追い出すように言うことを聞かせ、息子さんを働かせることにも成功させ、新しい家を借りるための貯金をさせなくてはなりません。
今まで本人たちにその意思がないのに、そこまで付き合い、考えを変えさせることまでできると言うのなら「そんなの親が甘いんだ、家から出しちゃえばいいんだ、働かせろ」と言ってもいいと思います。

直接話してみないと分からない


表現と受け止め方の違い にも書いたように、本人に直接聞いてみないまま
相手の気持ちをこう思っているのだろうと決めつけてしまうと、損をする事があります。

これは20代の女性からのご相談です。※ご本人の承諾を得ています

ご相談内容
上司から無能だと思われていて無視されてる。自分だけ仕事を回してもらえない。他の社員からもそう思われているか怖い。失敗したくないのに、萎縮してしまい余計に失敗してしまう。なのでこのまま自分から辞めたい。けど本当は辞めたくない

どうして上司の方が無能だと思っていると思ったのか、理由を細かく聞いてみると、
上司から何か決定的な何かを言われた李、無視をされたということはありませんでした。

彼女が上司がやっていた仕事を手伝おうとした時に「あ、大丈夫だわ。いいや」と言われたので、
『自分が無能な為に、無視されている』と思ったそうです。

このまま怯えて失敗し続けることも嫌でしょうし、それで辞めてしまうのなら、
上司の方と直接お話をされてはどうでしょうか?と提案し、
「上司の方に、話をする時間を作ってもらう頼み方」と「どう話すか」をアドバイスさせていただきました。

彼女は思い切って上司と話してみることにしました。

こうして直接聞くことにより、もしこの上司が彼女のことを『無能だ』と思っていたのだとしても、
彼女仕事への熱意も伝わり、上司の気持ちが変わることもあるからです。

上司に聞いてみたところ、

「ああ、失敗するのは仕方ないのに、君に少し注意すると何度も謝ってくれるので、悪いと思って仕事を頼み難くなっていたのかも知れない。そんな風に気にさせていたなんて、こちらこそ申し訳なかった」と言われたそうです。

彼女はこの出来事から「私は恋愛でも同じような事(直ぐに嫌われたと思ってしまう)をしていたのかも知れない」
と気づきました。

それからは上司とも、他の方とも自然と話しやすくなり、失敗は減ったような、気にすることが減ったのか分からないけど楽になったとご報告をいただきました。

今までの自分思い癖を変えることは、小さなことでも実践し、小さく実感することにより確実に変化していきます。

「正しい」のかも知れない

「どの職場でも孤立してしまう」という方がいます。孤立してしまうので転職が多いと言うことも。

このような悩みを持つ方に共通しているのが、職場の不満の多さです。

「さぼって動かない人がいるのに上司は何も言わない」

「昔の不便なやり方を続けているのはおかしいので新しいやり方を提案したが上司に嫌われてしまった」

「社長が馬鹿だ、上司が無能だ、同僚は皆やる気がない」

「仕事をさぼる人の事を上司に伝えたのに何も注意してくれない」

「無能な人のことを同僚に話したら『そうだね』って言っていたのに、
その人と仲良くしてしまって私が仲間外れにされてしまった。ずるい人ばかり」

「友達を作る為に働いているのではないのに、みんな友達みたいなノリで働いている」

「私は妬まれてしまうことが多い」

前職のお話を伺うと「辞めされられました」と言いますが、よくよくお話を伺うと、
「辞めて欲しい感じだったので、辞めました」と辞めさせられたのではなかったり、

まだ今の職場を辞めていない方は「上司が私を辞めさせたがっているのは分かるんです」

前の職場で孤立してしまったので転職したばかりだと言う人方は
「新しい職場もまた前と同じような人達ばかりなんです」

言い方や出来事は多少違えど、同じような事を言う方が多いのです。

このような悩みを持つ方は、皆さん真面目で一生懸命な方なのですが、
勤め始めて早い時期に会社や同僚に不満を持ち始めます。

そしてどこか「私は正しいのに何故?」との思いが強いのです。

職場の人への指摘は事実なのでしょう。しかし、仕事の早さは人それぞれ違いますし、
本当に仕事ができない人もいるのかも知れませんが、

『そうだね(あの人は仕事ができないね)』と答えた人も、その時だけ話を合わせたのではなく、
本当にそう思っても様子を見ている途中だったり、自分にもできない事もあるかもと考えたり、
文句を言うほどではなかったのかも知れません。

仕事ができない人を悪く思うよりも、同僚を批判する人の方を良く思わなかったのかも知れません。

会社の今までのやり方に古いやり方があるのかも知れないのですが、
古いやり方でもそれを続ける理由があるのかも知れません。

効率良く出来ると思う、新しいアイディアも今までの遣り方に慣れている人達からすれば、
古いやり方のほうが効率良く動けるかも知れないのです。

『 でも、私が正しいのに 』

確かに正しいのかも知れません。

ですが他の人は違う事を正しいと思っていれば、何が正しいか決められない事もあります。
正しいと思われる事でも 同僚と揉め、上司に同僚の文句を訴えてばかりいては
『扱い難い人材』と見られてしまう事もあるでしょう。

すると「上司も分かってくれない、無能だ」と思う。

それで終わるのなら良いですが、人が自分と同じように思ってくれないと傷付き、
自分を孤独に追い込んでしまい、耐えられず転職を繰り返してしまうのならば、
やはり自分にも疑問を持ち、改善していく必要があるでしょう。

また このような方は、早い時期から『自分は出来る人だと認めて欲しい』との思いが強く、
自分の思い通りに事が進まないと我慢が出来ない面もあります。

「認めて欲しい」と思う事も「自分の思い通りでないと嫌だ」も悪い事ではありません。

「認めて欲しい」という思いが強い事を自覚していないと、
無用に焦ったり空回りして疲れてしまうこともありますが、

「自分の思い通りにならないと嫌だ」と思うのではなく、
「もし自分がボスならこうするのに」なのだとしたら、独立を考えてみても良いでしょう。

そうしてボスになった時、思い通りにできることもあるでしょうが、
人を扱う立場になったときに初めて責任の重さ、失う怖さ、
人をまとめる大変さなども経験するかも知れません。

人を雇うことはなくても、一人で仕事をする方が向いていると言うこともありますが、
そこでもやはり責任は自分一人にかかってくるのです。

「離婚したい気持ちもあった」と認めたら

人は何か心に残っていることがあっても、何らかの理由でその正体を見ないようとしたりすることがあります。そうなると理由の分からないモヤモヤが残ってしまうのですが。

今回も「特に悩みがある訳ではないのですが」という40代の男性がカウンセリングに訪れました。

最初カウンセリングという仕事について色々質問をされ、それからご自分の経営する会社の話を中心に今まであった出来事をご自身を誉めながらストレートに話しました。

そして段々と今までにあった出来事を話し始め、学生時代の話、友人の話、過去の恋愛の話にもなりました。結婚してからの恋愛なので浮気なのですが、ある女性と交際していたそうです。

「あの頃から自分は変わったんだなぁ」その女性に会ってから自分の中にいろんな変化があったという事や、とても苦しい思いもあったこと、その女性にいつか自分の頑張ってる姿を見てもらいたいという気持ちがあったことがわかりました。でもその女性に「連絡をしたい」とは考えてないそうで「いつか、もし再会したら」とだけ考えていました。

当時は、浮気だし、離婚する気なんてないし、家族への責任、感謝や愛情もあるし、だから離婚なんて考えられなかったけど、本当にその女性のことが好きで「離婚したい気持ちもあったこと」も今分かったそうです。

この恋愛について話す前に、ある友人の話をしていたのですが、その友人のことを何度も「2回も離婚してるような奴だから」と貶していましたが、自分は彼女との別れを選んだのに、『どうしてこいつは簡単に離婚が出来てしまうんだろう』と羨ましい気持ちがあったことにも気がつきました。

この方は「後悔」をとても嫌い、自分が後悔していると思いたくない為、この女性のことを思い出すことも「女性と別れて後悔しているのではないか」と考えるのも避けていたのです。思い出すのは少し怖いような気持ちもあったと言います。

初めて「女性のことは本当に好きだったので離婚したい気持ちもあった」と認めたからこそ「でも、離婚しない道を自分は選んだ」「それで良かったと思っている」と改めてわかったようです。

そして、最近とても疲れていた事にも気が付きました。

「疲れてたから愚痴をこぼしたくなったのかなぁ」

何だか分からないけど無性に誰かと話をしたくなったそうです。

普段は女性のことを思い出すことも無かったし、もし思い出したとしても、友人等には「話せない」「言いたくない」訳ではなく「べつに誰にも言いたいと思わない思う」と言います。

疲れていたからこそ、その女性との楽しかったことを思い出しかけそうになり、でも思い出したく無かったので、心の中では正体の分からない敵と戦っているような、でも敵がいるのかも分からない状態です。なので理由の分からないモヤモヤができてしまったのでしょう。

女性について話した後には、疲れている原因について、その改善策について話し、カウンセリング終了後には「スッキリした」と仰っていました。

興味本位で前世療法を受けました

※前世療法は占いではなく心理療法です。

※ご本人の承諾を得てますが、仕事内容は伏せます。
20代前半 女性
前世療法希望
悩みがある訳ではなく、前世に興味があるそうです。


悩みがあるわけではないと言われましても施術前には少しお話を伺うのですが

悩みと言うより、仕事も楽しくて将来の夢もあるけど、
『自分に出来ることなのだろうか?』という不安が少しだけあるそうです。

『では、その不安に対する答えも出たらいいですね』と施術開始。

今の自分に一番関係している前世に行くよう誘導


時代はそんなに古くないようです。

瞳がブルーの10才の少年、両親と自分の3人家族

体格のいいお父さん、優しいお母さん
友達と遊ぶのが大好きで、学校ではダラダラしている自分

とても幸せそうです。

10代では特に この人生の中で重要な出来事もなかったようなので、20代に移ろうとしたのですが、なかなか移る事が出来ません


あなたが10代で一番悲しい事があった場面へ行きましょう。嫌かもしれないけど頑張って行ってみましょうと誘導

※嫌な場面には行くのを潜在意識が拒みます

10代の終わり頃、お母さんが交通事故で亡くなっていました。

お父さんと2人きりの生活が始まり、お父さんは頑張って明るくしているので、彼は悲しんだり、甘えたい時でも素直に甘える事が出来なかったそうです。

トランスの中で、当時は言えなかったけれど、
「お父さんに寂しかったこと、泣きたかったこと、もっと甘えたかったことを伝えてみて下さい」と誘導。

何も言いたくないというので「では何も言わなくていいからお父さんに抱きついてください」と誘導。

何も言わないでお父さんに抱きつき、(その時、彼(クライアント女性)は泣いてます)

お父さんは驚いたようですが、それだけで気持ちは伝わったようで黙って彼を抱き締めながら涙を流したそうです。

【このような疑似体験をすると心が軽くなります。】

一頻り泣いた後、その後の彼の人生を見て行きました。

仕事と趣味を愛し、気ままに過ごし、結婚はしないまま若くして事故で亡くなりました。

前世療法の場合、必ずその人生の終わるところを見てもらい、

『どんな人生でしたか? 何かやり残したことはありますか?』
『生まれ変わったら、どんな人生にしたいですか?』

この質問の答えが現在の自分へ一番必要なメッセージとなるのです。

前世での彼も好きな仕事をしている人でした。仕事を愛す現世の彼女にとてもいいメッセージくれていました。

前世療法を受けた方は皆さんそうですが、トランスの中ででも一度「死」を経験すると『この人生は一度きり。悩んでいるなら生きているうちに自分のやりたい事を恐れずにやってみよう』という気持ちになるようです。

でもこのクライアントさんの目的は『前世を知りたい』でしたので終った後は、外国人だった自分や、大泣きした自分に「わ~、不思議~!」と驚いていました。

興味本位で受けてみたかっただけであまり気にしていないと思っていたけど、仕事の方向性についてかなり悩んでいたことに気がつき、前世の自分から言われたメッセージで方向性も決まりました。

興味本位で前世療法を受けてみたいという方も是非受けてみてください。

嫌な気持ちを伝えられない

「やめて欲しいこと」「して欲しいこと」「困っていること」

困っている自分の気持ちを言えないと言う方が多いです。どうして言えないのですか?と聞くと、殆どの方が「これ(前に起きた出来事)があって、これを言うと(伝えたい事)こう思われてしまうとイヤ(誤解されたくない)」「言っても分かってもらえないと思う」だから言えない、と言います。

嫌われるのが怖い、分かってもらえなかった時に傷つくのが怖いのです。そうして我慢し続けて、また言えない事が増えてしまうのです。

「やめて欲しいこと」「して欲しいこと」「困っていること」を伝えるというのは、たとえ相手が悪いのだとしても、何かを要求しているということになるので、ただ伝えても聞き入れてもらえないこともあるでしょう。

何かを要求するときには要求だけを伝えるのではなく、そうして貰えないと(それをされると)自分がどのような気持ちになるのかを伝えることが重要です。

そして、伝え方よりももっと大切なのは、自分の思いを自分がしっかり認めてあげる事です。自分が伝えたいことなのにそれを自分自身が「こんな事(些細な・くだらない)」だと思っていると「こんな事は聞き入れてもらえない」「こんなこと言って我が儘だと思われたら・・・」と、自分でそう思っていたら言いにくくなるのは当然なのです。

”こんな事”だと思っていると、本当はしっかり聞いて欲しい事なのに、何かの話のついでにサラッと伝えてしまったり、頭ごなしに「こうしてくれない・これはやめて」と感情的に伝えてしまうこともあります。

「伝えたのに分かってもらえなかった」という方は、大体このように感情的に言ったり、サラッと伝えていたということが多いです。

何か止めて欲しいこと、して欲しいことを伝えるときは、「これはやめて」「こうして」と言うより、それをされると悲しくなる、こうされると嬉しい、そうして貰えないと(それをされると)自分がどのような気持ちになるのかを伝えましょう。

我慢して言えないまま時間が過ぎて、言いにくくなってしまったことなら、「どうせ聞いてもらえない」「相手が悪いのに」と決めつけてしまわずに、どのような相手、内容であろうと「相手の時間をもらい、自分の意見を聞いてもらうのだ」と考えることも大事です。

目上の人になら「少しお時間をいただけますか」、親しい人でも「話したいことがあるのだけど、いま大丈夫?」と伺ってから伝えるようにしましょう。

先にそう伺っておくことで「私は大切な話をします」ということが伝わり、相手にもしっかりと聞く気持ちになってもらえます。

伝える時には、「(前に起きた出来事)があって、これを言うと(伝えたい事)こう思われてしまうとイヤ(誤解されたくない)なので言いにくかったのだけど」と言いづらかった自分の気持ちの説明もするといいでしょう。

自分では今まで我慢していたのにと思っていても、相手からすれば「なんで今頃言うの?」と思われることもあるからです。

勿論、どう伝えようと相手が自分の期待通りの返事をしてくれるとは限りません。ですが自分の想像していた悪い答えとは違った答えが返ってくることも多いのです。