揺れを認める

モノクロ

「自分がどうしたいのか分からなくなる」という人がいます。
その原因のひとつに、「なんでも白黒はっきりさせようとする傾向」があります。

たとえば、ある食べ物が大好きだったとします。
それを連日食べ続けていれば、当然飽きもくるでしょう。
また、その日の気分によって「今日は食べたくない」と感じることもあるはずです。

ところが、そういうときに「私はもうこれが嫌いになった」と極端に判断してしまう。
さらにはそれを周囲に口にしてしまう。
すると、後になってまた食べたくなったとしても、どこかで抵抗を感じてしまい、結果的に食べなくなってしまうのです。

こうした判断は、たかが食べ物のこと、たいしたことのないように思えるかもしれません。
けれども、日常の小さな場面でこうした思考の癖が積み重なると、気づかないうちに「揺れることを許さない」自分ができあがってしまいます。
そしてそれが、もっと大きな選択や感情の揺れに直面したときにも、同じように極端な結論を出す癖につながっていくのです。

これは趣味や仕事など「好きなこと」に対しても同じことが言えます。
最初は夢中になって取り組めても、疲れたり、うまくいかなかったりする時期は誰にでも訪れます。
しかし、そこで「自分には向いていない」「やっぱり好きじゃなかった」と結論づけてしまい、手放してしまう。
これを繰り返していると、自分が本当に何を好きなのか、次第に分からなくなっていくのです。

大切なのは、
「今は疲れているだけかもしれない」
「今日は気分が乗らないだけかもしれない」
といった、自分の“揺れ”を受け入れることです。

その物事自体を否定するのではなく、自分の内側にある一時的な感情として認識する。
そうすることで、自分に振り回されることなく、本当にやりたいことにまっすぐ向かうことができるようになります。

あなた自身は、どうですか?

かつて好きだったのに、少しうまくいかなくなっただけで「やっぱり違った」と手放してしまったものはありますか?
それは本当に「向いていなかった」のでしょうか。
それとも、一時的な疲れや迷いの中で、判断を急いでしまっただけかもしれません。

「揺れている自分」と付き合う小さなヒント

迷いや疲れを感じたときは、無理に答えを出そうとせず、まず「今の気分」をそのまま受け止めてみてください。

たとえば──
• 日記やメモに「今の気分」を書き出す
• 「今日はやらない」と一旦決めることで、自分を守る
• 「それでも好きかどうか」を、少し時間を置いてから見直してみる

揺れることは悪いことではありません。
揺れの中にこそ、あなたの本音や本当の願いが潜んでいることもあります。

こうした思考の癖は、自分ひとりでは気づきにくいこともあります。
長い間無意識で繰り返してきたパターンであればなおさら、言葉にするのが難しく感じるかもしれません。

そんなときは、ぜひカウンセリングで一緒に、ゆっくりと紐解いていきましょう。
揺れを責めるのではなく、「本当のあなた」を見つけていく時間になります。

自分がどうしたいのか分からなくなる理由は他にもあります。
たとえば「他人にどう思われるか」を気にして、動けなくなってしまうことも。
それについては、また次の機会にお話しします。

「私、分かっちゃうんです」でも、それって悪いことばかりでは?

人間関係が上手くいかない、パートナーも友人も性格が悪い人ばかりだ、という方、いませんか?

世の中には本当に意地悪な人はいるものです。ですが、意地悪だと思う人が一人や二人ではなく、「周りの人は意地悪な人しかいない」と言うご相談者の中には、実際には言われても意地悪をされていないことを、言われた、やられた、と思い込んでしまってることもあります。

そしてそのような方達がよく使う言葉があります。それは、
「私、わかるんです」やっぱりなと思って」「馬鹿にされたされている)」です。


例えば、彼氏がとても自己中心的で意地悪で苦しんでいるという方だとしたら
※この会話は例えでありフィクションです。
 
「彼が、お前の行きたい場所なんて行ってられない、とか酷いことを言うんです」

− それは、いつ言われたのですか? −

「私が行きたいところがあるのに、彼にその話をしてもわざと無視されました」

− どのように無視をされたのですか? −

「テレビにその行きたいところが映っていたのに、ゲームに夢中なふりをされて無視されました」

− その時にあなたは、「ほらここ!私が行きたいところだよ!」とか言いましたか? −

「わざと無視されてるので言えないですよ、無視して私が言えなくなるのを楽しんでいるんです」

− その場所に行きたいと何回彼に伝えたのですか?−

「一回ですが、絶対覚えているはずです」

− ではその時に彼が「お前の行きたい場所なんて行ってられない」と言ったのですか?−

「…言われてはいませんが、絶対にそう思っているんです」

− どうしてですか? −

私、わかるんです」「普段からそう(意地悪)されているので」

ですが、他の「こんなこともされた、言われた」というエピソードも、詳しく順を追って伺うとやはり具体的には何か言われたりやられてはいません。

− では、彼は何故あなたにそのような事をするのでしょうか? −

「私のことを馬鹿にしているから」

− どうしてあなたを馬鹿にするのですか? −

「…わからないけど、性格が悪い(彼の)からじゃないですか」


彼以外の親しい人の話を聞いてみても、やはり同じような事をされている、言われていると言い、
同じように、いつどのように言われたのか、やられたのかを聞くとやはり具体的な事実ないのです。

「こういうことがあったから、もしかしてと思ったらやっぱりそうで、」と説明してくださるのですが、これも詳しく聞くと実際にはやられておらず、自分の中で「もしかして」と思ったことをいくつか繋げて事実にしてしまっているのです。

これは、カウンセラーに説明する時に嘘をついているつもりもないですし、大袈裟に言っているつもりもありません。
相手は絶対にそう思っていると思い込み、実際に起こっていないことでも自分の中では真実になってしまっているのです。

– では、確実にそうだったわけではないですね −
「いやぁ、なんて説明したらいいのかなぁ、私にはわかるんですよ」

本人は”勘が鋭い”と思っているようなのですが他の色々なエピソードを伺っていると、相手からの気遣いや優しさはわかっていないことが多く、良いことをされたとしても「この間、意地悪をしたから機嫌をとっている」「騙そうとしている」と言います。

例えば「その服、この間も思ったけど凄く可愛いよね」と言われたら
「2回しか着てないのに同じ服ばかり着てると嫌味を言われた、この人は意地悪だ」と捉えてしまったり。

自分にとって良いことは見えず、自分を悪く思うことだけ勘が働くなんて悲しいですよね。

ですが、相手の事を散々意地悪だ、性格が悪いと悪く言ってはいても
もし「じゃあそんな意地悪な人とは離れてしまえば?」と言ったとしたら、それは嫌なのです。

何故ならばこのような方が「意地悪をされる」と言う相手は自分こそが離れたくない人だからです。

離れたくないからこそ、もし嫌われたり浮気されるようなことが起こって傷付いてしまうなら、傷付く前に先回りして気がついておきたいという防衛本能から、離れたくない人にほど悪く捉えてしまうのです。

これは、悲しいことに幼い頃から愛情を感じ、安心して成長できなかったことが原因に多く、自己肯定感が低さから無意識に「私は馬鹿にされる存在であり、人から大切にされるはずはない」と思い込んでいるからです。

誰とでも付き合い始めはいいのですが、根底に『こんな自分は大事にされるはずがない』との思いがある為、無意識に自分が大事にされていない証拠のようなものをいつも探し続けています。そして親しくなるにつれて自分に不都合な些細なことがあると『やっぱりね(私の事は大事にしてない)』と思い、実際には言われてもいないことも『言われた』『やられた』と思い込みます。そのほうが自分の中ではしっくりくるのです。
 
また、自分は受け入れらていないとの思いから、自分の要望を相手に伝える勇気がありません。

前述の例えの会話の中で、”彼に自分の行きたい場所をもう一度言う”すら言えないのも、自分なんかの願いなんて聞いてもらえないと思うので伝えないまま不満を募らせます。

そうして周囲には意地悪な人ばかりいると思っているので常に愛情に飢えています。
誰かから少しでも優しくされたりすると直ぐに『やっと安心できる人をみつけた』と思いますが、少しして些細なことでも嫌な事だと思われる出来事があると『やっぱりこの人も』となり、『私の周りには意地悪な人しかいない』と思いこむ悲しい悪循環になっている方もいるのです。

相手からされた嫌なことばかりに「やっぱりね」とよく思い、よく考えてみるとそれは自分の勘からそう思っていることがある…と言う方は一度お話に来てみませんか。何故あなたが馬鹿にされ意地悪ばかりされる存在なのか、そう思ってしまうのかを一緒に紐解いていきましょう。

信頼を取り戻すために

信頼を取り戻す

会社での人間関係について、「自分のミスがきっかけで関係が悪くなった」とご相談される方がいます。
明らかに自分のミスであり、きちんと指導も受けていた場合です。

「謝ったのに許してもらえない」「嫌われたように感じる」「何度も謝ったのに関係が戻らない」──そんな風に感じている方も少なくありません。

しかし実際には、“失敗そのもの”ではなく、
謝罪の仕方やその後の振る舞いが関係悪化の原因になっていることもあります。

また、実際には嫌われていないのに、「嫌われた」と思い込んでいるケースもあります。

これは会社に限らず、あらゆる人間関係に言えることですが、謝罪の基本はシンプルに徹すること。

相手からの質問にはきちんと答えた上で、必要な説明が終わったら、
「申し訳ありませんでした。以後、このようなことがないよう十分気をつけます」

これだけで充分です。

どれだけ長く理由や反省を述べても、相手にとっては“迷惑をかけられたうえに時間まで奪われる”ことになりかねません。
だらだらと言い訳を続けるより、まずは簡潔に謝罪し、今後の改善について伝える方がずっと効果的です。

信頼できる人に対して「やたらと長く話す人」という印象はないですよね。
謝罪も同じです。

信頼を取り戻すのに必要なのは、言葉の多さではなく、謝罪後の行動です。

そして、関係が悪くなったように見えるとき、それは「相手が怒り続けている」のではなく、
「自分が、相手から不快に思われている“時間”に耐えられなかった」という場合も多いのです。

自分のミスで迷惑をかけたのは理解していても、相手が以前のように笑顔で話しかけてくれないからといって、
萎縮したり、オドオドし続けたり、「反省してます…元気もありません…」といった暗い態度を取り続けると、
かえってその雰囲気が新たな不仲のきっかけになるかもしれません。

早く以前の空気に戻りたい──そう思うのは当然ですが、相手が無視したり怒鳴り続けているのでなければ、
それは単に「自分が気にしすぎている」だけという可能性もあります。

そっけなく見えるのは、忙しくて余裕がないだけかもしれません。

仮に相手が本当に怒っていたとしても、迷惑をかけたのは事実です。

失敗の度合いにもよりますが、「いつも通りではない時間」がしばらく続くのは、ある意味自然なことです。

また、「嫌われた」と思い込みやすい人には、普段の行動パターンも関係しています。

遅刻や欠席が多かったり、日頃からルーズな印象があると、相手からの信頼が薄くなり、
自分でも「信用されていない自分」を意識してしまうことで、「怒られている」「嫌われている」と感じやすくなるのです。

大切なのは、同じ失敗を繰り返さないことに日々気をつけること。
それが本当の意味での“反省”であり、遠回りに見えて信頼を取り戻すいちばんの近道になるのです。

また会いたい、この人と話したいと思われるために

先日、私はある展示会に行きました。会場で久しぶりに会う友人二人と待ち合わせをしていて、三人集まった瞬間は嬉しくてみんなで盛り上がっていました。
そこに、去年同じ展示会で初めて会った女性が来ました。
去年初めて会い、それきりなのですが、この女性のことはよく覚えていました。話していてとても疲れたからです。
私は知らない人と話すのは苦手ではありません。
でもこの女性は話しかけてきたかと思うと、そこから止まらず1時間は話していました。
展示物が見れないので途中何度か「では」と言って女性から離れるのですが、後をついてきてはお話を続けるのです。
「では、静かにじっくり観たいので失礼します」そう伝えても1分位は黙っているのですがまた話し始めるのです。
なのでよく覚えていたのです。

女性も私を覚えていたようで私達に駆け寄ってきました。私から軽く「この方は去年ここであった方」「この二人は私の友人」と紹介しました。私と友人達は再会の喜びで熱く盛り上がっていた最中だったのでまた三人で話し始めると、女性が会話を割って友人の一人に話しかけてきました。
「お国はどちらなんですか?」
友人が国を答えると
「そうなんだ、アルゼンチンの方かと思ったわ!なんでそう思ったかというとね、私はタンゴをやっているからね、アルゼンチンだと思ったの。タンゴはやってまだ○年なんだけどね!今日もレッスンをしてきたんだけどね、それでね、こうでね、」
一問されて一答したら、そこから女性の話はノンストップで続きました。
おそらく友人がどこの国の人かなんてどうでも良かったのでしょう。ただ自分の話がしたいのです。

「虚言癖」嘘の特徴と原因・「嘘つき」との違い

彼氏に虚言癖があるという20代の女性からご相談がありました。
「交際して4ヶ月。嘘をつく以外は優しいし、私は彼の嘘に突っ込めるから良いが、仕事が長続きしないのは虚言癖が原因かもしれない。結婚の話が出ているけど、今の仕事が続くのか心配だし、子供が生まれてからも嘘をつき続けていたら子供にも影響しそうで怖い。結婚に不安がある」

隠し事があって嘘をつくのでもなく、保身のためでもなく、誰かを貶めたいのでもなく、「ありえないような大きな嘘」を何度もつく人に会ったことはあるでしょうか?

小学生の頃に会ったことがあるとしても、大人になってからは会ったことが無い人が多いと思います。

大人になってからこのような嘘をつく人に出会うと『大人がこんな嘘をつくはずがないだろう』と、最初は冗談だと思ってしまいますが、嘘の回数が増えてくると冗談ではないのだと分かります。そのため「何の為にこんな嘘をつくのだろうか?」と周囲の人を困惑させてしまう虚言癖という癖を持つ人がいます。


「虚言癖」という言葉を知っている人は多いので虚言癖のご相談を受けることがありますが、本当に虚言癖がある人はあまりいません。虚言癖とは「何度も嘘をつく人」のことだと思っている方が多いのですが、保身の為に嘘をつく「嘘つき」と「虚言癖」は違うのです。

虚言癖とは

虚言癖(きょげんへき)とは、どうしても嘘をついてしまう人間の性質をあらわす専門用語で、1891年にドイツの心理学者アントン・デルブリュックによって提唱された俗語です。

虚言癖については色々と言われていますが、何らかの精神疾患のように妄想や幻覚と現実の区別が付かなかったり、誰かを傷つけてまで嘘をついて注目を浴びたり、誰かをおとしめる為でもなく、本当にあった出来事を大袈裟に話すのでもなく、詐欺など罪を犯すのでもない、特に大きな目的もない嘘を日常的に簡単につく癖です。

「嘘つき」との違い

冒頭の女性のように「嘘」が悩みとしてのご相談は「虚言癖」であることが多いのですが、「主な悩み」+「虚言癖もあるようだ」とご相談される方の殆どは虚言癖ではありません。

ご自分で「私には虚言癖がある」と言う人の嘘の内容を聞いてみると、宿題が終わっていない子供が、親から「宿題終わったの?」と聞かれ、怒られるのを恐れて咄嗟に「終わった」と答えてしまうような嘘が多く、「理由がある」「嘘」をつき、嘘の内容をしっかりと覚えていて、嘘をついたことを自分の口から話せて、反省できるようなのであれば虚言癖ではありません。

「彼が浮気を繰り返す。虚言癖もある」という方も「彼が浮気を繰り返す。怪しいと思った時に問いただしたら嘘をつかれた。浮気中に私の機嫌をとるために嘘をついたこともある。もう浮気をしないと約束したのに、また浮気をした。嘘ばかりつく」
この彼は自分の保身のために嘘をついているので「嘘つき」です。虚言癖ではありません。

通常、嘘をつく場合には何らかの大きな理由があったり、必要に駆られて仕方なく嘘をつくもので、嘘をついたらどうなるかまで考えて嘘をつきますが、虚言癖の場合は後先も考えず、必要でもない嘘を日常的につくことが癖になっているのです。

「嘘つき」は何かを隠すために嘘つくので、嘘を指摘されると逆ギレすることがありますが、虚言癖の人は嘘をついている時以外は大人しく、嘘を指摘されても聞こえないふりをしたり、黙ってしまうことが多いです。

特徴

  • 思いつきで突然ウソをつく
  • 1の話を10にして大袈裟に話すのではなく、0から作った嘘話をする
  • 普段は大人しいが、嘘をついている時は明るく多弁になる
  • 誰かに起きた出来事の話になると、自分も同じような事があったと言い出す
  • 明らかに嘘だろうと思う話をしていてもオドオドもせず高揚しながら話す
  • つじつまが合わない嘘をつく
  • 嘘を疑われたら嘘を重ねるが、後で全く違う嘘をつく
  • スケールの大きすぎる幼稚な嘘をつく
  • 嘘が悪いという意識が全くない
  • 嘘を咎められても反省しない・嘘をついた理由にも嘘をつく
  • その場で嘘を指摘しても、無視して話し続ける
  • 必要のない嘘をつく
  • どちらかといえば地味なタイプである
  • 嘘をつく事以外で注目を集めようとする行動はしない
  • 借金を抱えていることが多い
  • 何をしても守ってくれる人がいる(親が多い)

虚言癖の「嘘」の特徴

自分の保身の為に嘘をつくことも勿論ありますが、自分が何か得することでもない、目的もない幼稚な嘘を「後で嘘だとバレたらどうしよう」という心配もせずに簡単につきます。疑われるとさらに嘘を重ね、本人は信憑性のあることを付け足しているつもりでとても幼稚な嘘を重ねていきます。

例えば、誰かが好きなアイドルの話をしていると、「そのアイドルと付き合っていたことがある」「友達の彼女だった」と言う。「良い子だったよ」「ちょっと病んでて大変だった」「あまり話しちゃいけないんだけどね」と加えたりする。

交際相手に「今まではモデルとしか付き合ってこなかった」と言う。

誰かが車を買ったというと「自分も以前、同じ車を持っていた」と嘘をつく。そこで「何年前に買ったの?」と聞かれたら「5年前」と即座に答える。「5年前には販売されてなかったよ」と言われたとすると、「社長と知り合いで、発売前に特別に売ってもらった」というように嘘を重ねます。

良いことばかりではなく、誰かが病気になったと聞けば「自分もその病気になったことがある」と言い、誰かが怪我をしたと聞けば「自分ももっと大きな怪我をしたことがあってね、」と話し出す。手術の話なら、手術痕がなくても「手術をした」と言う。悲しい話なら涙を流しながら話す。

任侠映画の話題になれば、実は親や親戚がヤクザだったと言いだす。

誰かから出た話題でなくても、突然「今日さ、こんなことがあってね」と、ありえない話をしだす。

「著名人と知り合いだ」「こんな仕事をしていた」「こんなに稼いでいた」等、
『そんな凄い人が、なぜ今ここにいるの!?』と思うような発言(嘘)をする。

このような幼稚な嘘を後先を考えずにつきます。嘘をつく相手は好きな人も嫌いな人も関係なく、負けたくない人でもなく、上司であろうが嘘をつき、一つの嘘を突き通すこともなく同じ物事についての話が後から二転三転します。

疑われたら嘘を重ね、慌てることもなく話が大きくなればなるほど高揚しながら話します。

単発的な嘘ではなく、ストーリーがある嘘もつきます。

嘘の実例

彼氏 30代前半

彼女が自分の友人に彼氏を紹介した。彼女が友人のことを「◯◯ちゃんは◯◯大学(超難関大)なんだよ」と彼に言うと、「僕も◯◯大学出身だよ」と、友人と同じ超難関大出身だと言い出す。彼女が慌てて「何言ってるの⁉︎どうしたの?」と彼をつついたり、「ちょっと、やめてよ」彼に言っても彼は無視。 彼女が友人に「冗談だからね、」と言っても、彼は彼女を無視して、友人に向かい自分がその大学に通っていた話を真顔で続ける。在学中にYouTuberを始めて直ぐに何億か稼ぐようになったから忙しくて大学を辞めた。でもバイクで転倒し怪我をしたのでYouTuberはやめた。その時に保険が(何らかのトラブルで)切れていて、事故で破損したものを弁償する為にYouTubeで稼いだお金はほとんど消えた。「ほら、事故の時の傷」と、袖をまくって腕の古傷を友人に見せる。三人で会話するのではなく、彼一人で興奮して話し続けていた。

この彼は普段から『ありえない話』をすることが多く、彼女はYouTuberの話は初耳。大学も全く違う大学を出たと聞いていた。腕の傷は、幼い子が車に引かれそうになっていたのを助け、自分が代わりに車に轢かれた時に出来た傷だと聞いていた。友人は、彼の大学の話がおかしいので直ぐに彼が嘘をついているのは分かったそうですが「嘘ですよね」とは言えず黙って聞いていたそうです。彼女の友人には同じ大学だと話し、彼女のお母さんに会った時は違う大学の話をしていました。彼女が後から何が真実なのかを面と向かって聞いても無視して他の話を始めてしまうそうです。

ある男性社員 30代後半

入社して3ヶ月の男性社員が社内に一人でいた。他の社員が戻ってくると、「さっき強盗が入って来た。何とか戦って追い出しました」と言う。手には擦り傷があった。大騒ぎになり防犯カメラを見てみると強盗らしき人物は写っていない。男性を問いただしても何も話さない。きつく問いただすと「そう言ってみたかった」とだけ言う。警察を呼ぶとなった時も「呼ばなくていい」とも言わなかった。特に何かミスを隠そうとしたのでも、仕事をさぼっていた訳でもない。

この男性は口数は少なかったが普段から上司にも同僚にも『どう考えても嘘だと思うような話』をすることが多く、同僚には「履歴書には嘘を書いたが本当は昔、弁護士をしていた」他の人には「以前は会社を経営していた」「関係を持った女性が4桁にいきそうだ」と話していた。

なぜ嘘をつくのか?

保身の為もありますが、注目されたい、かっこいいと思われたい等、嘘をついているその瞬間だけ気分が良くなる為に嘘をつきます。

どんな嘘をついのたかを忘れてしまうことはあっても、妄想を現実だと思っているのでもなく嘘だと分かっています。それでも平気なのは「嘘」に対しての認識が歪んでいて「悪いこと」だとは思っていないからです。自分以外の人も会話の中で嘘をついていることがあるだろうと考えています。

特に想像力に優れているのでもなく、ただ「こうだったらいいな」「こういうことがあったらいいな」と思いついた事をそのまま口にしている。要するに悪気はない。

嘘を悪いとは思っていないが、嘘をついた人や場所であまりにも居心地が悪くなってしまうと、仕事を辞めたり、連絡が取れなくなってしまうので仕事や人間関係が長続きしない。仕事を辞めた理由も周囲の人には嘘をつく。

原因

過去のトラウマやコンプレックスが原因だと言われていますが、幼い頃からに嘘をつき続けていたことと、嘘が許されていた環境から「嘘」に対しての認識が歪んでいることが原因だと言えます。

コンプレックスが原因だと考えられてしまうのは、嘘をつくことに慣れてしまっているために努力して得た達成感よりも「嘘をついているその瞬間だけ気分が良くなる」ことが快感になり努力を怠ってしまうことが多い為、現実は見た目も生活もとても地味にしているか、逆に派手にしている人が多かったりと極端なのでコンプレックスが原因だと思われてしまうのでしょう。

虚言癖を持つ人に共通しているのは、親が何らかの理由から非常に甘やかして育てていたり、無関心だからこそ子供の話をまともに聞いていなかったり、どちらにしても、親が子供の嘘を悪いことだと考えてない

子供が嘘をついていると分かっていても「子供は嘘をつくものだ」「可愛い嘘」と捉え、『悪いことを隠そうとしてついた嘘』ではないなら悪いことではないと考えている。

例えば「僕、今日ね、悪い大人に誘拐されそうになったけど、戦って逃げてきたよ」というような嘘話をしても、親は『子供の可愛い嘘』だと思い「すごいね!◯◯君は強いねー!」と褒めながら聞き続けてしまう。

大人になってからも、他人から「あなたの子供からこのような嘘をついて迷惑がかかりました」と言われても、親は「そのくらいの嘘で騒がれて◯◯(息子の名前)が可哀想だ」と答えたケースや、

結婚してから夫の虚言癖に気がつき、それでも仕事は真面目だからいいかと思っていたが、夫は結婚直後に仕事を辞めていて、借金をして給料をもらっているふりをされていたという女性は、夫の母親に事情を話すと、母親が借金を肩代わりすると言い「嘘くらいついちゃうことあるわよ。私が払うんだからもういいでしょ、許してあげてちょうだいね」と、幼い子を庇うような発言をしたケースもある。

親が幾つになってからも「いつ親元に戻っても大丈夫」という安心感を与えているからか、虚言癖を持つ人は孤独を恐れていないことが多く、嘘をつくことで恋人に振られたら嫌だ、離婚されては嫌だと恐れることがないのです。


また、大人になるにつれ周囲の人間が「嘘をつく人」を相手にしないというのも原因だと言えるでしょう。
子供でも虚言癖がある子はいますが酷いのは小学生の低学年の頃までで、それ以降は大人しくなります。何故なら、子供は嘘をついてばかりいると周囲の子供から「嘘だ!」「嘘つき!」と指摘されます。それが嫌なので黙るからです。

しかし、大人になると陰で噂をする人はいても、嘘を指摘する人は殆どいなくなります。『この人はよく嘘をつくな』と思っても『指摘するのは悪い』『触れてはいけない』と思うので聞き流したり、いちいち反応するのも疲れてしまうので聞き流されます。それを虚言癖がある人は、嘘を信じていると勘違いするので大人になるにつれて嘘がエスカレートしてしまうのです。

虚言癖は治るのか?

本人が強い意志を持って「直したい・治さなければならない」と思わなければ治るのは難しいでしょう。

人が変わる一番の方法は、実は「恐怖」だとも言われているので、人からの信用を失う、恋人に去られる事が「恐怖」となって『嘘をついてはいけない』と思えるのならいいのですが、嘘が原因で仕事を辞めることになっても、友人を失っても恋人に去られても傷つくこともなく、新しい場所で出会った人には同じことを繰り返す人が殆どです。

何があっても支えてくれる親や、借金を肩代わりしてくれる人もいなくなり全てを失った時に初めて「このままじゃマズい」と感じ、生活のために職場では大きな嘘はつかなくなるかも知れませんが、『嘘をついている瞬間だけ気分が良ければいい』という生き方を長く続けていれば、全く嘘をつかなくなるということはないかも知れません。

治す方法があるのだとすれば、身近な人が嘘を聞き流さず、根気よく嘘を指摘しながらも愛情を注ぎ続け「嘘は必要ないのだ」「嘘で得た快感よりも良いこともある」ということを、長い時間をかけて教え続けるしかないのかも知れません。

まとめ

虚言癖のある人は嘘をつく以外は穏やかで優しい人が多いので、周囲の人が嘘をつかれて迷惑がかかったからではなく、心配から助言をしても、助言してくれた人から離れてしまうことが多いのです。

好きな仕事にも就けず、誰かと長く付き合うこともできず、両親も亡くなる前に「瞬間の快感のために、いつかは孤独になってしまう」「嘘をつかなくたって十分に人から好かれる」ということを知って欲しいです。

「不幸な人」だと思われたくなかった

風邪気味だったような気がするけど仕事を休むほどではなかった、なのに休日になった途端悪化してしまったという経験はありませんか?こうなってしまうのは、無理をしていて悪化してしまったということもありますが、仕事中には気が張っていて症状を気にしていられなかったということもあります。

今回のクライアントさんも心身ともに忙しい日々が続き、忙しさから開放されると急に体の不調に気づき、同時に心がとても疲れてしまうことがあり悪化してしまったケースです。

60代 女性 無職
【ご相談内容】
ご主人が2年間の闘病の末、死去。主人が亡くなってから少しして自分も病気になり、最初の病気になってから次々と他の症状が増えていく。現在の病名は7つ。心療内科や精神科も勧められたので通ったら不安障害になっていると言われ、また病気が増えてしまった。医者からは「心配し過ぎないほうがいい」と言われるが不安でたまらない。医者も信じられない。どうして良いのか分からない。病院は4回変えている。(お子さんの性別は伏せます)

電話カウンセリング60分

一人暮らし。持ち家でご主人が財産を残してくれたこともあり生活は困っていないそうです。

ご主人の看病をしていた時に、今の症状はありましたか?とお聞きすると「ありませんでした」と言います。

主な症状はめまい、高血圧、吐き気、微熱、動悸、背中の痛み、不眠でしたが精神的なものではない病名もついています。

お医者さんはどの病についても「薬を飲んで様子を見ましょう」と言うが、どの症状も薬を飲んでも一向に良くならないそうです。



関係ないようですが、どのような友人がいるのか、友人関係についてお聞きしました。
すると、

「主人が亡くなってから友達や近所の人達に会うと『どうしてるかと思ったけど割と元気そうじゃない!』とか『元気出してよ!』と言われる。家にいれば『外に出なきゃダメよ』と友達が訪問してくるから疲れる。体調も悪いから誰とも話したくないし、会いたくない」

善意なのでしょうが少し鬱陶しいですね、と言うと、

「そうなんです!普通にしているだけで、『その調子!』とか言われるし」

ご近所さんの話をしている途中で話してくれましたが、ご主人が亡くなる一年半前にお子さんが癌で亡くなり、お子さんとご主人の看病が重なっていた時期もあったそうです。

「周りの人から子供に続いて主人が亡くなってしまうなんて可哀想にって言われるし、そんなこと言われてもなんて答えていいのか分からないし」

善意だとは分かっていても、あまりにも励まされたり同情されると「不幸な人」だと思われているようで嫌ではないですか?

「そうなんです、本当にそうなんです!子供と夫が亡くなって皆んなから不幸な人と思われているようで。(命って)そういうものじゃないでしょ!だから外にも出たくないのに、不幸なことがあったから元気がないと思われるのも嫌で、」と泣き出してしまいました。

人生は長さよりも濃さで、長く一緒に居たかったとは思っても、短いから不幸ってことはないですよね。と言うと、お子さんがどれだけ豊かで幸せな経験をしたか、本人も自分は幸せだと言っていたと話してくれました。


家族が亡くなったことで「可哀想に」と言われ、そのうえ自分までが病気になったら、「不幸な人だ」と思われそうで嫌だからと、体調の悪いところは早く治さなきゃと必死になっていませんでしたか?とお聞きすると

「あります。今思えば、だから悪くなる前に早く治さなきゃと思っていたと思います、なのに病気は増えていくばっかりで、」

『不幸な人だと思われたくなかった』という気持ちが強かったことには今気がついたそうです。家族が病で二人亡くなったばかりなので「病=死」と考えてしまう怖さもありましたが、それよりも周囲の人から「不幸な人」「不幸な家」のように思われたら、お子さんとご主人のことを悪く言われているようで嫌だったそうです。

落ち着いてこられたので、お子さんが病気がわかった頃からのお話を伺うと、お子さんが入院してからは毎日病院へ通わなければいけない訳ではなかったけど心配で毎日行かなきゃ落ち着かなかった。お子さんの病気についてや、心配からの辛さはご主人とよく話していたのにご主人も癌になってしまった。それからは心も体も休まる日が無かったと言います。

そのような状態なら、めまいや動機はその頃から少しはあったのではないかとお聞きすると、やはりあったそうです。
最初にお聞きした時には「ありませんでした」と言っていましたが本当に思い出せていなかったのです。

お子さんの病気がわかってからずっと気遣い、心配し、心が落ち着かない状態で毎日病院へ通い、お子さんが亡くなってからも悲しむ間もなくご主人の看病をしている生活が続く中では、自分の体調は気にしていられなかったでしょうし、気がついたとしても、倒れてしまうようなことにならない限り休むなんて考えられず、病人を目の前にすると自分の症状くらい大したことないと思えてしまっていたからなのでしょう。

忙しさが無くなり自分にも目が向けられるようになったので急に体調が気になってしまったのでした。そこにきて家族が亡くなったことで近所の方から「可哀想に」と言われるのが嫌で、自分まで病気になったら何を言われるか分からないという焦りと不安から体調が悪化していました。
これは気にし過ぎなのではなく、家族をなくされてから周囲からのこのような言葉や同情に苦しむ人は多いのです。

善意からとはいえ、私は「心無い言葉」だと思います。善意20%くらいで後の80%は何も考えていない発言だと思うからです。中には「お祓いに行けば」と言った方もいたそうで、これはもう暴力です。誰かの人生を他人が「可哀想」「不幸」と決められるものではないのです。


「不幸な人だと思われたくなかった」と思っても仕方がなく、その思いから不安で焦っていたと言うことに気づかれると、お医者さんの話も信用できるようになったと仰り、改善されないので心配で増やしてもらった薬もあるので減らしてもらうことにするそうです。

友人やご近所さんからの励ましや同情された時の対処をアドバイスさせていただき、最後にはご主人がどのような人だったのかをお話ししてくださいました。ご主人はとても優しい方で、面白いし、お互いに何でも話せる友達のようでもあり、この歳でも大好きだったそうです。そんな男性と出会えたなんて本当に幸せな人生だなと思いました。

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「心の原因探し」だけで前に進めないときに


原因探しを続けても前に進めないことがある

「いくつか療法を受けてトラウマも理解でき、癒された気もするのに、思うように改善しない。だから、まだ別の心の原因があるのではないか?」
そう感じる方は少なくありません。

確かに、他の原因があることもあります。原因を知ることは大切です。ただし、原因には「認めやすいもの」と「認めにくいもの」があります。
認めやすい原因は親との関係や他人との出来事。
認めにくい原因は、誰にとっても「嫌なこと・面倒なこと」です。

単純すぎて見過ごされる原因

たとえば、仕事に行けなくなり退職。トラウマも理解し、社会復帰を目指しても仕事を探す気になれない、働いても続かない。そんなとき、人は「まだ心の奥に原因があるのでは」と探しがちです

けれども実際には、

  • 朝早く決まった時間に起きるのが面倒
  • 満員電車が嫌
  • 働きたくない
  • 人と関わるのが億劫
  • など、あまりにも単純すぎる原因が大きく関わっていることもあります。

これは弱さや怠けではなく、人として当然の感覚です。長い間「通う生活」から離れると、外に出ることや働くことが億劫になるのは自然なことなのです。

単純すぎて見過ごされる原因

現実的な問題を解決する視点も必要です。
この「単純な原因」を無視してしまうと、解決が進みません。心の問題だけを探すのではなく、現実的な課題にも目を向けることが大切です。

たとえば、

  • 部屋が片付かないなら「どう片付けるか」「誰に頼むか」「業者はいくらかかるか」を考える。
  • 不登校や退職なら「通学・通勤環境」「生活リズム」「家族の希望とのズレ」などを整理する。

事例1:不登校の大学生
高校までは自転車通学。大学は母親の希望で進学した学校で、片道2時間半の満員電車。学びたい学校でもなく、ラッシュの電車も嫌で仕方なかった。
この現実的な要因が不登校の大きな原因でした。

事例2:ゴミ屋敷になった女性
時間をかけてお話を伺ううちに「トイレが壊れてから、トイレを見たくなかった。修理業者はきっと男性なので、壊れて汚いトイレを見られたくなかったので修理も出来ない、と諦めていた」ことが原因でした。修理業者に依頼する方法を一緒に考え、トイレが直ると自然に気持ちが落ち着き、部屋の片付けもできるようになりました。ました。

心の問題と現実の問題を両方見る

どちらのケースも、本人は「これが原因」と気づいていませんでした。カウンセリングでは心の問題を扱うのはもちろんですが、現実的な問題も一緒に見つけて解決していくことが必要です

心の原因探しだけにとどまると、前に進めないことがあります。単純に見えること、現実的な問題こそが解決の糸口になることも多いのです。


心の原因探しは大切だが、それだけでは改善しないこともある。
あまりにも単純すぎることや現実的な問題も原因になり得る。
心と生活、両面からアプローチすることが回復につながる。


あなたが今「前に進めない」と感じていることは、本当に心の問題だけでしょうか。もしかすると「単純すぎて見過ごしていた現実の問題」が隠れているかもしれません。
もし「自分の場合はどうだろう」と思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。心の問題だけでなく、生活や環境の中にある現実的な原因も一緒に整理し、解決の糸口を探していきましょう。

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パートナーの自死・悲しみとは別の何かを思っても仕方ない

※ご本人の承諾を得ています
 女性 会社員 子供二人
【ご相談内容】
 子供の非行・問題行動

電話カウンセリング60分

ご相談内容はお子さんの問題行動でした。
友人を家に呼んではゲームをして大騒ぎする、返事をしない、何もいうことを聞かない等。
仕事で疲れているのに子供たちはいうことを聞かず、ストレスから体調も崩されてしまったそうです。

お子さんの様子を伺っている時に、半年前にご主人が自死されたことを話されました。
ご主人は繊細で自分勝手で弱い人だったそうです。
遺書には、奥さんには何の不満もなかったということと、感謝の言葉と「愛している」が沢山書かれていたそうです。

お子さんの問題行動はご主人が亡くなる前から始まっていたそうです。

お子さんの問題行動について、どれだけ疲れるかという話をされている時に、
「子供達がこんな状態だって分かっていたのに、私一人じゃどれだけ大変になるか分かっていたのに、なのに」
と仰ったので、
「申し訳ないですが、ちょっと恨みたくなってしまいますね」と私がいうと、

「そうなんです!そう思っていいんですか⁉︎ 私一人に子供達を残してどういうつもりなの⁉︎
ふざけんな、何が愛してるだ!と思ってしまって、でも亡くなった人にそんな事を思ってはいけないのかと思って、考えてはいけないと思っていました。周りの人もみんな慰めてくれるけど、主人の死は私の責任だと思われているんじゃないかとか気にして誰にも会いたくないし、もう本当に辛くて、残されて生きていくことがどれだけ大変か、自分だけ楽になってと恨んでしまう気持ちが強くて」

ご主人への文句を一頻り言った後、ご主人の良いところも沢山思い出して話されました。
もっと一緒に居たかった、子供達が巣立ってからある国に一緒に旅行しよう約束してたのに、と。

今とこれからの大変さを考えると悲しむ余裕もなかったのです。
お子さんの前でも茫然とはしても泣いてしまうこともなかったそうです。お子さん達も泣いたことはなかったそうです。

「悲しいけど、恨みたくなる気持ちもあった」これを認められてから、お子さん達の行動、お子さん達の様子もカウンセリングが始まった時に話されていた内容とは違い、冷静に見つめて話せるようになり、これからの改善策も話し合うことができました。

この方もそうですが、これからの大変さは事実なのに、死者に対しては悪いことを思ってはいけないと気持ちを抑えることで体調不良を起こしてしまうことは多いです。

例えば、身内の介護をしていた、元気になって欲しいと思っているのも事実。亡くなったら悲しいのも事実。でも介護生活が大変だったので亡くなってから「やっと楽になれるとホッとした自分もいた」

そうなると「自分は、早く死んで欲しいと思っていたのか⁈」と心の奥底で自分にショックを受け、無意識に「いつまでも元気がない自分いなければならない」と思っていた人もいます。

一つの出来事の中で、自分が思うことは一つではありません。時には真逆に思うようなことも出てきます。思ってしまうことは”思ってしまう”のだから仕方ないです。それでどちらかの気持ちが「嘘」になることはないのです。

誰かにわざわざ告白しなくてもいいので、自分くらいは自分の気持ちを正直に聞いてあげましょう。

回避依存症男性の特徴と心理・付き合い方

近年、「彼が回避依存症みたいで」というご相談が増えてきました。

  • 仲良くしていたのに急に彼からは連絡が音信不通になった
  • 急にLINEの返信が来るまでの間が開くようになった
  • 急に彼から連絡が来なくなる。連絡をすれば返信はくる
  • それまでは彼からも誘ってきていたのに、急に誘いがなくなる。誘えば応じる
  • 理由を聞いても「何もない」と明るく答えてくる、もしくは聞いたあとに音信不通になる
  • 距離を置かれるが、はっきりと拒否はされない

このように仲良くしていたのに突然距離を置かれてしまったということがあったなら、もしかしたら彼は回避依存症かも知れません。彼が回避依存症だった場合、一般的な男性と同じように考えてしまうと理解できないことが多く出てくるでしょう。上手く付き合っていくには回避依存症の特性をよく理解する必要があります。

回避依存症とは

人から見捨てられたり傷つくのを恐れ、親密な関係になることを避ける傾向がある人です。

人と親密になると「これ以上近づいてしまったら自分が傷つく」裏切られるかも」「見捨てられてしまうのではないか」と思い始める癖があり、傷つくのを恐れて相手を避けてしまうのです。

親密になる以前に自分よりも優れている人間や、恋愛感情を持った相手には「いつか相手にされなくなるのではないか」と恐れたり、居心地の悪さを感じ相手から好かれていても自分から離れてしまう。

そのため不安を感じないで済む、「共依存相手」+「どこか見下せる人達」の人間関係を好む傾向があり、努力家で才能に溢れている人も多い割に仕事に生かせない、仕事が続かない、成功したとしても長くは続かず挫折してしまうことも多いのは、優れていると感じた人間からは離れてしまい、見下せる人達の中で満足してしまうことや、共依存相手がいる為に他の人間関係での我慢がきかなくなったり挫けやすくなるなど、共依存相手と足を引っ張りあっていることにあります。

繊細で複雑な思考の流れと、美的感覚に長けユニークな発想を持つことからモテる人も多い。男女ともに回避依存症はありますが、男性に多いといわれています。回避依存になる原因は男女ともに同じですが、特徴は男性と女性では違う部分も多い。ここでは男性の特徴について書きます。

回避依存症になる原因

主に幼少期の母親との関係が原因だと言われています

母親が過干渉すぎた・躾が厳しすぎた・無視されていた・虐待されていた
離婚、突然の死などで親が突然消えた等。

どれにも共通しているのは幼少期に自分の気持ちを無視されて育ったということです。

自分の気持ちを無視されるとは、同時に自分以外の意思に縛られていた
支配されていた、または支配されていたと強く感じていたということです。

また、自分が否定されたと思うような大きな心の傷となる出来事があった。
過去の恋愛でのトラウマ何らかのコンプレックスに長期間苦しんでいた経験がある等。

回避依存症の特徴

  • 社交的である・初対面の人とも打ち解ける
  • 明るく穏やかに見える
  • 無邪気に見える
  • 努力家
  • 責任感が強い
  • ワーカホリック
  • サービス精神が旺盛
  • 優しい・ユーモアがある
  • 繊細で美的感覚に優れセンスも良いのでモテる人が多い
  • 魅力的である・個性的な雰囲気を持つ
  • 深い内容の話を避け、軽い会話を好む
  • 不安定な女性の話をよく聞ける・共感できる・助けになろうとする
  • 一人の女性との交際が長く続かない
  • 一人で過ごすことを好むが、大勢に囲まれていることも望む
  • 趣味のグループやコミュニティーに属することを好む・リーダー的存在になり甲斐甲斐しく活動する
  • 広く浅くい交際が多い・男女ともにメッセージのやりとりしている人数が常に多い
  • 妻や彼女がいても浮気を繰り返す
  • 急に連絡が途絶えることがある
  • 仕事が長続きしない・もしくは一人で行うような職に就く
  • 自分を大きく見せたがる・その為に嘘をつくこともある
  • 人から意見されることを嫌う
  • 結婚は自分から積極的にしたがらず、妊娠をきっかけにするか周囲から押されて仕方なくする
  • 内面を話したがらない

本人が自覚していない(したくない)特徴と心理

  • 自分は人から認められるべきだと思っている
  • 本当の自分の正体を知られたら嫌われてしまうと恐れている
  • 傷付きやすい
  • 不安になりやすい
  • プライドが高い
  • 嫉妬深いが決して表に出さない
  • 人を信用できない
  • 言葉に敏感である
  • 承認要求が強い
  • 倹約家だか自分が欲しい物には散財する
  • 詐欺師のような自分を想わない人物からは騙されたり利用されやすい
  • マイルールがある・マイルールを崩されるのを嫌う
  • からかわれるのを酷く嫌う・冗談が通じない
  • 人に操られるのではないかと警戒している
  • 他者に内面を知られると負ける、嫌われる、支配されてしまうと感じる
  • 人間を簡単に操れる人間が存在すると思い込んでいる
  • 否定されることを異常に嫌う
  • 相手にそのつもりがないくても否定されたと捉えやすい
  • 怒りっぽい・怒りを溜め込みやすい・根に持ちやすい
  • 嫌なことをされてもムキになったら負けだと思い、怒りを隠す
  • 嫌な出来事があっても考えるのを避ける
  • 嫌な事を考えるのを避ける為に遊びや仕事に夢中になる
  • ストレスを溜め込みやすい
  • 人から意見されることを嫌う・指示されたと捉える
  • 同性異性ともに全てが自分よりも優れている人とは付き合いにくい
  • 惹かれた異性には、相手からも近寄って来ないと自分からは近寄れない
  • 人から嫌われるのを恐れる
  • 親密になった人間には責任を取らなくていけないと思う
  • 責任=縛られる、との思い込みが強い
  • 縛られるのを嫌い親密な人間関係を避ける
  • 女性と親密になると見捨てられ不安から次の女性を探し始める
  • 自分は人から認められるべきと思う反面、自分は受け入れられないとも思っている
  • 自分は幸福だと思っているのに、いつも何かが虚しい
  • 自分は癌など何らかの病気なのではないかと怯える時がある



深く傷ついた経験から自分の気持ちを振り返りたくない為に内観が苦手である。内観できていないので潜在意識では「傷ついた自分」を嫌い認められていない。親から辛い仕打ちを受けて育っていても「良い親だった」と思い込んでいることもある。

「傷付きやすい自分」を嫌うので、「明るい・ポジティブ・穏やか・器が大きい・適当」などの性格に憧れ、自分がそのような性格であると思い込んでいることもあり、他者からもそう思われていたい。

その為、若年期には我儘で傲慢な女性にも、自分の理想像である理解があり従順な彼氏(夫)として接し、女性から暴言や暴力を受けても我慢し続け、突然出て行ってしまうということもある。

真面目で責任感が強過ぎるために、責任を嫌うので、交際したばかりの頃は彼女に毎日連絡するなどマメにしているが、そのうち義務感が生じてしまい相手に縛られているような感覚になるため突然連絡したくなくなる。

特定の相手に対して捨てられる恐怖から親愛な関係になることを避け、保険のために複数の相手と関係を持つ

女性の共依存相手がいる場合は、共依存ではない「本当の愛情」を求めるのと自己顕示欲の為に浮気を繰り返すが、一度共依存相手ができると、その女性の元から離れて他の女性に元に行くことは、ほぼない。

回避依存症の人間関係は大きく三つのグループに分かれている。
A:共依存相手
B:惹かれた相手・自分よりも優れていると思う人達 
C:どこか自分よりも下だと思える人達 

グループ別で人としての見方が違い、これを本人が自覚していない為に、恋愛では回避依存本人も、彼に恋をした人も混乱を起こします

回避依存症、他者のグループ分け

C:どこか自分より下だと思える人。無感情でいれる相手

男女ともにどこかで自分よりも下だと思える人
軽蔑している面もある。
自分が作った理想の人物像(明るい・穏やか)しか見れない人達。
対等に向き合っていないので何を言われても傷つくことも怒ることもない。
心を開いているのではなく見下しているので伸び伸びと好きな言動ができる。
感情を使わないので済むので簡単に相手ができる。
悩みや愚痴などに合わせて上部だけの共感はできる。
自分を取り巻くものとして居てほしいので礼儀正しく接する。
相手が喜ぶことなら無感情でどのような言葉でも平気で言えてしまう。
自分の感情が動くことがないという安心からの居心地の良さがある。

疑い深く人から操られることを警戒しているのに騙されたり利用されてしまうことがあるのは、Bのような人には警戒するが、Cのような人間のことは見下していて警戒しない為にCの中にいる人物に騙される。

共通の知り合いがいない異性
共通の知り合いがいない、依存しやすい不安定な女性に好んで近づく。
回避依存症自身も痛みを抱えているからこそ不安定な女性の話を聞けるので好かれる。

一度きりの肉体関係を持つのに抵抗はなく、性欲から求めるというよりは自分が求めたことにより相手が喜ぶ姿を見たくて肉体関係を持つ。このような相手とはその後二回目、三回目と会うことはあまりない。

相手のためではなく承認欲求を満たす為に近づくので、相手が自分のペースを乱すように求めてくると無視するが、自分を追う者は無くしたくなかったり、その後の相手の気持ちを考えるほどエネルギーを使わないので忘れていルことから、放置していながらも連絡が来ればたまに返信をする。

気持ちがない相手に追われても自分からハッキリと断ることはしない。その為女性がストーカーのようになる場合もある。

稀に、このような舐めてかかっていた女性なら裏切らないだろうと信じてしまい裏切られることもある。不安定な女性には回避依存性もいるので同じことをされてしまう。

B:惹かれた人・自分よりも優れていると思う人

同性の場合
自分よりも優れていると感じた知人。
最初は同等、自分より下だと感じていた者が自分よりも優れている・評価されると感じると、相手から好かれていても自分から離れてしまう。

異性の場合
魅力を感じ、惹かれた女性。
本当に惹かれた女性には、女性からも積極的に好意を示さない限り近寄らない。自分から猛アタックするようなことはない。

最初は普通に付き合えていても、好きになってくると潜在意識で「失う恐怖」が始まる。

付き合ってすぐから直ぐにでも、見捨てられ不安から、保険のように他の女性と関係を持ちたがる。

尊敬できる面が出てくると「自分は相手にされなくなるのではないか」と不安になり離れたくなる。
無意識に失うことを恐れ、相手に非常に気を遣うので疲れてくる。すると顕在意識では「疲れる相手だな」と思うようになる。

恋愛感情があるので無意識に調子が狂ったり内面が出てしまうが、内面を知られるのを嫌うために、顕在意識では相手に非があるように思い『心に土足で踏み込んでくる人だ』と感じてくることがある。

最初は甲斐甲斐しく接するも、義務感が生じてくると縛られているようで苦しくなる。

責任を問われるのを恐れる為、段々と自分からは連絡をしたり誘うことをしなくなり、「可愛い」「嬉しい」「楽しい」と言ったり態度で愛情を示すことはあっても言葉や文字で「好きだ」「付き合って」と伝えることもしない。

愛情を確信できると他の人には言えないようなキツい発言、冷たい態度を取ることがある。

音信不通にするなど愛情を試す行動を繰り返し、相手が離れていくと『やはり見捨てるのか』と傷つく。
プライドの高さと傷つくのを恐れ、一度離れた相手に自分から連絡をすることはない。

A共依存相手

同性の場合
どこかで見下せることができる、貶せる相手。軽蔑している面もある。
自分を頼ってくることを疎ましく思いながらも、二人だけで行動することを好む。
お互いに足を引っ張る面もある。相手の成功や幸せを心から喜べない。

不良仲間の片方が更生しようとすると、もう片方は自分の仲間ではなくなってしまうのが嫌で、悪事に誘ったり巻き込む心理と似ている。

異性の場合
尊敬もなく女性としての魅力を感じていない妻や彼女。近くに住むか同居していることが多い。
軽蔑している面もある。
個性的なタイプが多い回避依存症とは対照的な、平凡で地味なタイプが多い。

お互いに愛情が無くはないが、相手の幸せよりも自分の欲望の為に一緒にいる。

回避依存症からは『一人になることはない』『自分からは絶対に離れない人がいる』と思えるための存在。

彼女達からは、回避依存男性が自分の元に居ることによって得られるもの(個性的、モテる男性が自分の夫や彼だという立場)で『自分の存在価値を高るため』の存在。

「彼のお世話をしている・彼は自分が育てた」と思い込み、他者からも「自分あっての彼」だと思われたい。
他者から注目されるのを好む。極端な歳の差婚も多い。

独占欲とエゴが強く、疑い深い回避依存を 冷静にコントロールすることできる。
「あなたは私なしでは何もできない」と無意識に思わせる。
回避依存男性が好き勝手をすると無視をしたり怒ることはあるが、悲しんだり傷つくことはなく、耐えているわけでもない。

回避依存男性は「自分から離れないでいてくれる」という感謝があるので時にとても優しくする。

経済的に自立していることが多く、回避依存男性が職を失っても金銭面で支えていることもある。

男性がアーティスト、開業などを目指している場合、応援しているようで大きく飛躍することは阻む。
自分が開業資金を出す、自分の協力無しでは続けていけない事には協力する。

地下アイドルの熱烈なファンが、アイドルを育てたのは自分だと他者に思われたい、応援しながらも人気が出てしまうと自分から遠くなってしまうのが嫌で、陰で悪評を流しては慰め役に回るような心理。

回避依存症もまた、彼女達が良く変化する(化粧・服装を変えるなど)のは面白く無いので妨げようとする。

回避依存性男性は愛されていると思いながらも無意識では愛情がないのを感じる為、寂しさや虚しさから浮気を繰り返すが、一度共依存相手ができてしまうと婚姻関係がなくても他の女性の元にいくことは怖くてできない。

回避依存症との恋愛が難しい理由

主にAと共依存しながらCのような人達と浅く広く付き合い、Bのような人との関係は続かないからです。

あなたがBにいるのだとしたら「どうしたら以前のように普通に仲良く付き合えるのか」と悩んでしまうでしょうが、

彼に好かれたり、愛情を注ぐほど彼は逃げたくなり、少し安心してくると今度は責任を感じて縛られているような感覚になり逃げたくなる。その思考の流れを彼本人が気が自覚していないので難しいのです

では『回避依存性が改善されれば』と考えるかも知れませんが、本人に改善したいという意思がなければ無理です。

改善する為には先ず本人が『自分は回避依存性だ』と認めなくてはなりません
ですが回避依存性の特徴として内面を見ることを避けるので自分から改善したいと思うことは少ないのです。

誰かの言動、他者との出来事によって内面を振り返りそうになることがあったとしても、自分ではない「他者」との間に起きたことは、自分の中で「自分を否定されたこと」になり、傷ついて終わってしまうことも多いのです。

少ないですが、自分で気づき改善している人もいます。その場合完全に改善されるのではなく、痛みを伴いながら自分を振り返ることを続け、自分と戦い続けています。

『誰かが改善を勧めたらいい』と考えるかも知れませんが、回避依存症には「人から指図されるのをとても嫌う」という面が在ります。誰かが助言すればするほど拒否するでしょう。

ではどうしたら回避依存症の人とうまく付き合っていけるのでしょうか。
回避依存性の特性を理解し、振り回されないよう、焦らずに根気強く付き合っていくしかありません。

回避依存症の彼と付き合っていくには

回避依存男性との関係は、距離が縮まったと思えば離れてしまうので焦って追ってしまいがちになりますが、とにかく不安感を煽らないように、責めないようにし彼の中に「愛されている実感」と「信用してもいい」というポイントを焦らずゆっくりと貯めていくことです。

彼が安心して急に素直になったり連絡が多くなることがあるかもしれません。その時に自分も安心もして手を抜くと、また信頼を失い、一度失われると信頼が回復するまでに時間がかかるので注意しましょう。


約束を守る・記念日を覚えておく

会う約束をした日、電話をかける時間、待ち合わせの時間に遅れないようにするなど、些細な約束も守りましょう。約束を守れない時には事前に連絡し、きちんと理由も説明しましょう。
約束を守れなかったとしても彼は「気にしていないふり」をするかも知れませんが、気にしています。

ある程度付き合いが安定してきて、慣れから「もうこのくらいは許されるだろう」は無いと思ってください。一般的な男性との付き合いとの許容範囲とは全く違うことを理解しましょう。

記念日を祝っても彼は覚えていないふりをしたり、約束を守れなかった時に理由を説明をすると、彼は「気にしなくていいよ」と「全く気にしていない素振り」をするかも知れませんが、気にしています。

回避依存症の人も、音信不通になることはあっても基本的に真面目なので約束や時間を守ったり、感謝もしっかり伝えてくれる人が多いと思います。


嫉妬させない

幼馴染みだろうと、ただの友達であろうと同僚だろうと異性の話はタブーです。
仕事上で上司に助けられたという話でも、上司が男性なら彼には話さないようにしましょう。


駆け引きをしない

嫉妬もですが、他の男性には効果がありそうなことでも、不安になりやすく人を信用しない回避依存症に駆け引きは禁物です。絶対にやめましょう。返信が来ないからと放置してみても、「どうして連絡してこないんだ」と逆に恨まれたり、「やっぱり離れようかな」と考えられてしまいます。


愛情を試されても、全ての要求に応えようとしない

愛情を試すとは「こんなことをしても本当に嫌いにならない?(言葉では言わない)」とでもいうように、甘えたり、要求が激しくなります。(本人は、ほぼ無意識に行なっている)その欲求に応えてしまうと、次は「じゃあこれならどう?」と、さらに無理な要求をしてくるようになります。

要求に応じ続けたとしても、今度は「自分も何かをしなきゃいけない」と責任を感じ始めたり、「無茶な要求に応じるのは自分を縛り付ける為だろう」と裏に何かあるのではないかと考え始めます。自分のペースで出来ないことは出来ないと断りましょう。


責めない

回避依存性男性は相手の気持ちを不安にさせるようなことを自分でしながらも、責められたり、信用されないの酷く嫌います。

返信がこなくても急用、返信が必要ではない内容なら「どうしたの?」「何かあった?」と立て続けにメッセージを送ったり「私が何かした?」「なんで返信しないの?」と詰め寄ったり責めるのはやめましょう。

返信がない時は、愛情を試していることもありますが、適当に扱ったり意地悪や駆け引きをしているのではなく不安定さや迷いから「返信しない」のではなく「返信できない」時もあるのです。

会う約束を決めている途中で等で返信を急ぐ場合は『このまま返信しないで会わないつもりなのかな』という疑いを捨て、「○○どうしようか?」など、内容だけ伝えるようにしてみましょう。


内面を無理に話してもらおうとしない

回避依存症は軽い会話を好み、愚痴はこぼすことはあっても自分の内面を話すのが苦手です。無理に聞こうとすると余計に口を閉ざします。それでも、内面を聞いてもらいたい気持ちは誰にでもあります。

もし自分から話してきたら、会っている時間が終わるまで口を挟むのはやめましょう。聴いている間はオーバーに共感したり「それはこうした方がいい」「それはよくない」と意見せず、静かに聴きましょう。

「内面を話してしまった」と気づかせてしまったり、意見されたと感じると暫くは内面を話すことをやめてしまいます。焦らずにゆっくりと信頼を得るようにしましょう。


愛情を示し続ける・感謝はきちんと伝える

彼がしてくれなくても、言葉でも文章でも良いので愛情を伝え続けましょう。返信がなくてもあまり間を開けずラインを送るなどしましょう。小さなことでも感謝を忘れずに伝えるようにしましょう。

振り回されないようにする・集中できるものを持つ

連絡がなくても不安になりすぎたり「連絡がきた!」と彼の行動に一喜一憂しないようにしましょう。
回避依存症の人は不安から連絡をしてこないこともありますが、一人の時間も好きです。何かに集中している間は連絡はできないことも、会えないこともあるでしょう。それをいちいち気にしていたら身が持ちません。
不安になりすぎないようにする為には回避依存の特性をよく理解し、彼を信じ、彼のことばかり考えないよう、自分も何か集中できるものを持ちましょう。


助けてあげたいと思うのはやめる

彼が「回避依存症」だと思うと「彼を救ってあげたい」と考えるかも知れませんが、回避依存症はその人の特性であり病気ではないのです。何も魅力を感じない男性を追いかけて助けたいということはないですよね。「彼のことが好きで自分が求めているのだ」と自覚し、「あなたを助けたい」というスタンスで接するのはやめましょう。敏感で人から支配されるのを嫌う回避依存症は「あなたを助ける為に」という考えを察して嫌がります。

共通の趣味・話題を持つ

回避依存性は一見お喋り好きに見えますが、話すのが苦手です。共通の趣味があれば話もしやすいのですが、無理に合わせなくても何か共通の話題を見つけるようにしてみましょう。

大切なこと

本当に彼は回避依存症なのか? 関係がおかしくなったのは彼の回避依存症が原因なのかも考えてみましょう。

彼との関係が上手くいかなくなると誰でも原因を探したくなるものです。原因を特定したいのと、彼に嫌われたのを認めたくない為に、彼が回避依存症だと思いたくなる人ます。

残酷ですが、回避依存症でなくても理由を言わないまま突然音信不通になってしまう男性もいます。
彼が回避依存症だったとしても本当に嫌われてしまったということもあります。

回避依存症の特性をよく理解し、本当に彼は回避依存症なのか?しっかり考えてみましょう。

俗にいう「遊び人」との違いは、回避依存症が求め恐れるのは「心」なので、一度音信不通にした女性に自分から連絡をしたり、自分の都合で女性を呼び出して性行為を求めたりしないところでしょう。

彼が回避依存なのか見極めるのが難しいのなら、自分の中で「彼を追う期限」決めることを勧めます。先に述べたように回避依存症は、気持ちのない相手にも拒否することをしません。久しぶりに連絡が取れたり、会えたとしても感じの良い文章、態度で接するので、女性が追いかけてしまいやすく、回避依存の男性を追い続けて、あらゆる努力をしても長い年月を費やしても何も変わらず曖昧な関係が続いた結果、精神的に参ってしまい体調を崩してしまう女性が多いのも事実なのです。

「回避依存症の特性」を読み、『何となく気持ちが分かる、やはりそうだったか』と自然に思えたり、「回避依存症の彼と付き合っていくには」を読んで「普段から自然と行っていた行動だった」と思えた人ならいいですが、

彼の為に無理をしている、いつも悩んでいる、辛い状態が続いているという人は『彼と上手くいく方法』探したり、考えてばかりいるのではなく『自分が無理をしないで幸せを感じられる交際とはどのようなものか』と、自分のことも考えてみましょう。

気持ちの整理と確認の大切さ(クライアントさんのご報告から)

カウンセリングを受けようか迷っている方の中には、
「自分で散々考えても解決できなかった事を、人に話したところでどうにもならない」
と思う方もいるかと思います。

これは先日クライアントさんが言っていたことですが
「(悩みに関しての)今まで色々な本を沢山読んだんですがね、(解決しなかった)」

これは私もですが、悩みがあり自分で散々考えたとしても、
頭で考えているだけでは、明確に何をどうしたいかまで至っていないことが多いです。

本を読んでも、人は無意識に自分に都合の良い部分だけしか頭に入らない、入れていないことも多く、
それでは今までの「自分だけの考え」に何もプラスされていないということなのです。

カウンセリングとは、カウンセラーがただお話を聞いているだけではありませんが、
利害関係のない人間と対話することにより、頭の中にあったものを外に出します。

言葉にする=頭の中から外に出す
カウンセラーに説明する=並べる・整理

こうすることにより、今の自分を客観的に見つめ、状態をしっかりと意識でき
自分はどうしたいのか、整理することができるのです。

例えば「彼にふられて辛い」という人は「辛い」までは自分でも分かるでしょうが、
「何がどう辛いのか? どうだったら良いのか?」と質問されたら答えは人によって違います。

気持ちの整理と確認とは、自分のことだから分かっていると思ってしまうからこそ難しいのです。

先日症例をお願いしたクライアントさん「誰も悪者がいない中で」からご報告のメールをいただいたのですが、
気持ちの整理と確認の大切さを実感されたことと、自分が行動したことにより得たものについても書いてあり、
素晴らしいご報告でしたのでご紹介させていただきます。

※お見せ出来ない内容をたくさん削除しているので読みにくいかも知れません。

>先生へ
>こんにちは。○○のAです。
>先日は楽しいセッションをありがとうございました。やはり直接お会いできてよかったです。
>その後のことはご報告しますね!と約束しましたので、お知らせいたします。
>(Aさんがある行動を起こした事)精一杯でしたが、そこには「私が******した。」という事実が生まれました。(省略)
>なににせよ、ずっとモヤモヤしていた一歩を勇気をもって踏み出すことができたのは、先生とお話しできたことが最後の後押しとなったことに間違いはありません。
>その後の先生のブログも読ませていただいて、改めてとても勉強になりました。
>中でも、「人の気持ちを失うことの怖さ」が無かったぶん。というのが印象的でした。
>振り返ってみると本当にその通りです。
>そしてまた一つ、子供の頃にあったことを思い出しました。(学生の頃にあった出来事が書いてありました)
>もうそのようなことはしたくない。と思って周りにいる人に対して、よくもわるくも全部気持ちを言ってしまったり、そうなる前にもう自分から距離を置こうという行動をしてしまったりするもかもしれないな。
>なんてことも思いました。
(カウンセリングを受けた後は、終わってからもどんどんと自分の気持ちに気づくことが続きます。)

>もしかしたら、その頃から「人の気持ちを失うこと」にはじめて触れてそれを今まで引きずってきたのかもしれません。
>とても悲しかったのだと思います。
>本当に誰も悪者がいない中だったからだと思います。
>先生とお話して、とてもヒントになったり整理できたり再確認することの大切さを学びました。
>本当にお会いできてよかったです。
>またきっとお顔を見にゆきます。
>とりいそぎ、ご報告まで。
>(ご報告ですので、もちろん返信などは不要です。)
>A

Aさん、ありがとうございました。

気持ちの整理と確認は、自分の思う事をなんでも良いので紙に書き出しても効果があります。
しかし紙に書くのでさえも無意識に「こんなこと思っちゃいけない」「こんなこと思ってしまう自分は嫌だ」
「恥ずかしい」という気持ちが出てきて、書きたいのに書けないこということがあります。

そのようなときはカウンセリングをご利用ください。