「離婚したい気持ちもあった」と認めたら

人は何か心に残っていることがあっても、何らかの理由でその正体を見ないようとしたりすることがあります。そうなると理由の分からないモヤモヤが残ってしまうのですが。

今回も「特に悩みがある訳ではないのですが」という40代の男性がカウンセリングに訪れました。

最初カウンセリングという仕事について色々質問をされ、それからご自分の経営する会社の話を中心に今まであった出来事をご自身を誉めながらストレートに話しました。

そして段々と今までにあった出来事を話し始め、学生時代の話、友人の話、過去の恋愛の話にもなりました。結婚してからの恋愛なので浮気なのですが、ある女性と交際していたそうです。

「あの頃から自分は変わったんだなぁ」その女性に会ってから自分の中にいろんな変化があったという事や、とても苦しい思いもあったこと、その女性にいつか自分の頑張ってる姿を見てもらいたいという気持ちがあったことがわかりました。でもその女性に「連絡をしたい」とは考えてないそうで「いつか、もし再会したら」とだけ考えていました。

当時は、浮気だし、離婚する気なんてないし、家族への責任、感謝や愛情もあるし、だから離婚なんて考えられなかったけど、本当にその女性のことが好きで「離婚したい気持ちもあったこと」も今分かったそうです。

この恋愛について話す前に、ある友人の話をしていたのですが、その友人のことを何度も「2回も離婚してるような奴だから」と貶していましたが、自分は彼女との別れを選んだのに、『どうしてこいつは簡単に離婚が出来てしまうんだろう』と羨ましい気持ちがあったことにも気がつきました。

この方は「後悔」をとても嫌い、自分が後悔していると思いたくない為、この女性のことを思い出すことも「女性と別れて後悔しているのではないか」と考えるのも避けていたのです。思い出すのは少し怖いような気持ちもあったと言います。

初めて「女性のことは本当に好きだったので離婚したい気持ちもあった」と認めたからこそ「でも、離婚しない道を自分は選んだ」「それで良かったと思っている」と改めてわかったようです。

そして、最近とても疲れていた事にも気が付きました。

「疲れてたから愚痴をこぼしたくなったのかなぁ」

何だか分からないけど無性に誰かと話をしたくなったそうです。

普段は女性のことを思い出すことも無かったし、もし思い出したとしても、友人等には「話せない」「言いたくない」訳ではなく「べつに誰にも言いたいと思わない思う」と言います。

疲れていたからこそ、その女性との楽しかったことを思い出しかけそうになり、でも思い出したく無かったので、心の中では正体の分からない敵と戦っているような、でも敵がいるのかも分からない状態です。なので理由の分からないモヤモヤができてしまったのでしょう。

女性について話した後には、疲れている原因について、その改善策について話し、カウンセリング終了後には「スッキリした」と仰っていました。

「あがり症を治したい」と思っていたけれど

自分が悩んでいると思っている事と、本当に悩んでいる事は違うことが多いのですが、
今回のクライアントさんも全く違っていたので、とても驚かれていました。

*ご本人の承諾を得てます。
30代後半 会社員 女性 既婚
【ご相談内容】
○あがり症を直したい
○人前で堂々と話せるようになりたい

催眠療法希望


クライアントをAさんとします。

今の会社に勤めて十数年。
この会社に勤めながら、最近知り合いに紹介された仕事も始めました。
あがり症を治す講座を受けても効果がなかったと言います。

新しい仕事では、会社の商品(サプリメント、化粧品、等)の説明を大勢の前でする為、
その時に「あがってしまいそう」だから直したい。

あがり症を治す講座は効果がなかったのではなく、効果がなさそうだと思ったので不安なのだそうです。
まだ一度も大勢の前で話していないのに、最初からあがらないようにしたいと仰います。

悩み事の原因がわかる場所へ行くよう催眠誘導します

最初にAさんの中に浮かんだのは、五年前まで同僚だった女性でした。

Aさんは「なんで彼女が??」
不思議がりながら彼女について話します。

その女性は結婚し、現在は海外で暮らしているのだそうです。

「仕事は出来る人なんだけど、世渡り上手で、いつも嫌味や自慢話ばかりする人で苦手でした」

彼女が出てきた意味が分からないというので

なぜ、この昔の同僚が出てきたのか、理由がわかる場所へ移動するよう誘導

小学生~中学生の時の場面が細かく沢山出てきました。

Aさんのご両親は飲食店を営んでいるそうです。

ご両親は2人ともお金がある時には必要以上に使い、
お金がない時はその日の売上から材料を買い、その日の営業を続ける日もあるそうです。

出てきた場面のひとつに、
Aさんと弟は、お父さんの希望で ある習い事をしていたそうです。

お父さんは月謝の支払いを滞る時が多く、
その度に先生は他の生徒の前で小学生のAさんに嫌味を言ったそうです。

でも先生は、迎えに来るお父さんには何も言わなかったそうです。

それからも思春期のAさんは、お金がないことで恥ずかしい思いや、悔しい思いを沢山して

お金が足りなくて友人との約束を断らなくてはいけない時もありました。

大学生の頃がバブルの時代で、周りの友達は裕福な子がいっぱいいて、
お金を好きに使えたり、親に何でも買って貰える人が多かったそうです。

周りの友達は皆、驚くような価格の洋服やバッグを持っていたけど、
Aさんのバイト代では皆に追いつけず、それがとても辛かったそうです。


習い事の先生や、ご両親をイメージの中で出すように誘導

イメージの中の先生やご両親に、当時の気持ちを話します。

先生には
「どうしてお父さんではなく、私に月謝のことを言うの?しかも他の生徒の前で。
子供が悪いわけではないのに、子供がどんな気持ちになるかわかる⁉︎」

イメージの中の先生は
「ごめんなさい、お父さんには言いにくかったし、子供が嫌な思いをしたほうがお父さんも月謝を遅れないように支払ってくれると思ったから」と答えました。

お父さんとお母さんは、イメージの中ではニコニコした二人が出てきたそうです。
Aさんは
「文句を言おうと思ったけど、お金がなかっただけで、良いことも沢山してくれたので何も言いません」


Aさんは「お金がない事によって辛い思いをした」と思われる出来事のせいで、
自分にふりかかる嫌な出来事は全て「お金がなかったから」
Aさんが羨む人達に起こる良いことも全て「お金があるから」…と思いたい、と思っていた事が分かりました。

その思い込みが分かった後で、また昔の同僚女性が浮かびました。

するとAさんは、
「え…こんなくだらないこと…」「あぁ、そうか…」

何が見えたのかをお聞きすると

この同僚女性は、Aさんの今までの思い込みをくつがえすような人だったそうです。

この同僚女性は、働きながらご両親の借金を返していたからか、派手な人ではなかったそうです。
”なのに”エリート男性と結婚したそうです。

彼女の結婚式も、結婚してから海外で生活するのも、Aさんの憧れの結婚生活そのものだったと言います。

「自慢話ばかりする人」だと思っていたのは、
元同僚女性は事実をそのまま話していただけなのに、Aさんが羨ましがっていただけでした。

「世渡り上手」だと思っていたのは、両親の借金の話も、会社でお金の話になった時に
「私は親の借金を返すの手伝ってるから」と恥ずかしそうにもせずに皆の前で言ったのが、
Aさんにとっては信じられなくて、皆の同情を引こうと思っていると思ったそうです。

ハキハキとした話し方が無神経で苦手だと思っていたけど、
その話し方も本当は羨ましく思っていたことに気がつきました。

『どうして親がお金持ちでもないのに、堂々とした性格に成長できているのか』
『どうして華やかでもなかったのにあんな人(エリート)と結婚できたのか』

それが本当に不思議だし、許せないような気持ちになったそうです。

顕在意識では忘れていた元同僚女性を、無意識の中では彼女が退社してからも、
Aさんはどこかでいつも意識し続けていた事に気がつきました。

「うらやましい」という思いを認めることが出来ず、「許せない」や「負けたくない」と言う気持ちになっていました。

そして「お金持ちになれば彼女に勝てる」→「金持ちにならなきゃ」→「もっと仕事をする」と考えていました。

でも新しい仕事は最初に資金がかかったので、ご主人には内緒にしているので、それが辛い。

「主人と居たら(ご主人の収入では)に早く勝てない」という思いと、
「でもこんな風に思っているのは主人に対して失礼だ…」との想いもあり、
新しい仕事に進む事は、ご主人との幸せを否定するようで「進みたくない自分」も居ました。

そんな自分を振りきりたい為、焦って新しい仕事に没頭しようとしていたのに、
大勢の前ではあがってしまうのではないかと不安になった。

ここでAさん自身をAさんの心の中に、もう一人のAさんを呼んでもらい、
現実のAさんには分からないことをイメージの中のAさんに質問します。


「あがる理由」を聞いてみました。

するとイメージの中のAさんはこう答えました。

「皆の前で発表をする為には友達を集めなくてはならないのに、問題を起こした他のネットワークビジネスと同じに思われたら嫌だから友達に声をかけたくない。それでは人を集められないので…その言い訳にしてる」

友達に声をかけたくなかったので、「あがるだろうと思いたがっていた」という事が分かりました。

「では、友達に声をかけられるようにするには、どうすれば良いですか?」と質問すると、答えは、

「もっと商品と会社を知り、自分自身が納得したのなら友達にも声をかけやすくなる」でした。

施術が終わった後のお話では、
「昔の同僚なんてすっかり忘れていたと思っていたのに、今思うと確かに何をやるときも彼女を意識していたような気がします。新しい仕事は、確かに商品について勉強するように言われていたのに、全然やっていませんでした。友達に声をかけられるようになるか分からないけど、やるだけやってみます。」と仰っていました。

*********************
顕在意識では「あがり症を治したい」と本気で思っていても、潜在意識が思っていたものは「お金にまつわる思い出」から「元同僚を意識していた」「ご主人への罪悪感」「友達に声をかけたくなかった」でした。

このように、本人が悩みだと思っている事と本当の悩みは違うことが多いのです。

自分には何が向いているのかを知りたい(前世療法 施術例)

前世療法は占いではなく、心理療法です。

※ご本人の承諾を得ています。

20代半ば 女性 未婚
【ご相談内容】
○自分に何が向いているのかを知りたい
○理由の分からない不安感
○男性が苦手

前世療法(心理療法)希望

 クライアントさんをAさんとします。

今までと恋人がいたことがないそうです。


今の悩みと一番関わりのある前世に行くよう誘導

出てきたのは6才の女の子。日本人です。名前は「ミサキ」

穏やかな両親と2才下の弟と幸せに暮らしています

10代になり恋人ができました
「彼が大好き。すごく幸せ」と言うミサキさん

しかし、彼はSEXした途端に彼は冷たくなり、横暴になったそうです。
特に言葉の暴力がひどくなりました。


彼の心の中を覗いてみるよう誘導

「ミサキは どうでもいい。ミサキには何をしてもいいと思ってる。
SEXをした事により自信がついて、他の女の子とも遊びたくなった」


何故ミサキさんに対して、そんな気持ちになったのか彼に聞いてみて下さい、と誘導

「ミサキは何でも言いなりだから 面白くない。自分でもこんな自分は嫌だけど、ミサキが何をしても何も言わないから止まらない」


結局、この彼とは別れました。


20代で何か重要な出来事があった場面へいくよう誘導

ミサキさんは違う男性と付き合っていて、その男性が話し合っている場面が出てきました。

彼が他の女性と付き合っていた事がわかり、ミサキさんが彼に問いただしていますが、彼はシラを切り通そうとしています。
ミサキさんは何も言えません。

結局この彼とも別れています。

何故ミサキさんは男性の言いなりになってしまうのか?その原因が分かる場面にいくよう誘導

出てきた場面はミサキさんの実家でした。両親とミサキさんがいます。

しばらくその場面を見つめ、理由が分かったようです。

『穏やかな両親、幸せな家庭でした。でも・・・何かとてもつまらない。付き合っていた彼らは馬鹿なんだけど正直で、人間臭い感じで好きだった。だから自分の元から去って欲しくなくて文句も言わなかった。でもあんまり酷くなると悲しくて。でも文句を言う頃には遅かった』


20代でミサキさんは結婚します。穏やかな男性と結婚し、子供が3人。

その後は特に問題もなく穏やかに過ごしました。

そして人生を終える時を迎えます。旦那さんと子供に看取られています。

ここでミサキさんに質問します。

「貴女の人生はどんな人生でしたか?何かやり残した事はありますか?次に生まれ変わるとしたらどんな人生にしたいですか?」


『 穏やかで幸せな人生だったと思います。でも、刺激が足りなかった。だから人に刺激を求めてばかりいた。自分自身で刺激的な人生を送れば良かった。旅をしてみたかった』


「 2009年のあなたであるAさんは、自分の方向性に悩み、自分はコンプレックスが多い、男性が苦手だと言ってます。これに対して何かアドバイスをお願いします。」

ミサキさんから、現在のAさんへのアドバイスは、(長かったので省略しますが)

『 考え過ぎ。傷つくのが怖いから行動出来ない。コンプレックスじゃない、臆病でプライドが高い』

ではどうして そうなってしまったのか?この後Aさんの幼い頃に記憶を戻し(退行催眠)、臆病でプライドが高くなった原因も判明しました。(この退行催眠の部分は省略します。)



最初のカウンセリングの時に「(異性と)付き合ったことはない」と言っていたAさんですが、
彼氏ではないですが、彼女がいる男性とは付き合っていました。
彼は、「彼女と別れる」と言いながら「彼女が鬱を患っているから別れられない」といったりの繰り返しだったそうです。

「それが本当の優しさなのかも疑問に思うし、彼もいろいろな事を抱えているから仕方ないと思い我慢してきましたが、もう私も辛いものは辛い。優柔不断な彼も嫌になり、自分をもう少し大切にしたいと思い始めました」

彼とは別れたそうです。
理由のわからない不安は、彼との恋が終わり 自分に自信をなくしていたからでした。

今の悩みに関係があった前世は、きっと穏やかな幸せよりも刺激のある恋愛を楽しんでいたミサキさんの男性の好みや、我慢出来てしまう部分が似ていたからかも知れません。

Aさんは気持ちを切り替える為にも何かを始めたいと思い、ワーキングホリデーに行こうか迷っていたそうです。

行きたい気持ちはあるけど、何となく怖くて迷っていたそうなのですが、カウンセリングが終わる頃に
『 決心しました。行きます!』と明るい顔で元気に言いました。

潜在意識では行くことを決めていたのでしょうが、何か後押しになるものが必要だったのかもしれませんね。



埼玉県深谷市立川本中学校の生徒さんが体験学習でマグノリアにいらっしゃいました。

七月三日に埼玉県深谷市立川本中学校の生徒さんが「体験学習」でマグノリアにいらっしゃいました。

「催眠療法について調べたい」との依頼があり、

当日、生徒さん達と川口駅に10時に待ち合わせです。

予め学校から送られてきた学習計画表には「7時半に最寄り駅から電車に乗る」と書かれています。
沢山あるカウンセリングルームから、こんな遠いマグノリアを選んでくださり感激です!

川口駅で待っていると、生徒さん達は緊張した面持ちで現れ、挨拶を交わした後に
「あの、これ、つまらない物ですが学校からです」とお菓子をくださいました。

カワイイ!! (先生方、お気遣いありがとうございました)

事務所に到着し、催眠療法の施術はどのように施術が行われるかや、催眠というものについての質問に答えたり、苦手な科目を聞き、「どうして苦手なのか?」その理由を一緒に探り、対処法を考えたりしました。

そして、学習予定表には『 できれば催眠療法を体験をする 』と書いてあったので「体験したいですか?」と伺うと、嬉しそうに「ハイ!」と答える生徒さんたち。

一人ずつの施術は時間がかかるし、待ってる生徒さんを外で待たせる訳にもいかない為、三人一緒に施術させていただきました。

テーマは『自分では気付いていない得意な事、向いていると思われる職業』にしました。

皆さん、友人がいる前で答えるのは難しいと思い、実際にクライアントさんに説明している
「言いたくない内容が浮かんだら口に出さなくていいので、心の中でしっかり見つめてください」と説明をしてから、施術開始です。

皆さん、お友達もいたのにすんなり催眠状態に入ってくださいました。

その後、言葉にしないまま『自分の悩み事の原因と対処法を知る』そして『その対処法を実行した場合の未来、そのままの場合の未来』も見ていただきました。

催眠療法を言葉で説明しただけでは理解するのは難しかったと思いますが、実際に体験して頂き理解していただけたようです。

施術後、興奮気味に「ありがとうございました!」と生徒さん達。

お昼になり、生徒さん達は、お家から持参したお弁当を食べ、午後からはカウンセリングや心理療法についての話をして体験学習は終了しました。

前世療法をいつか受けてみたいと言っていた生徒さんは、「大人になって働くようになったら自分のお金で来ます!」と。

なんて良い子なんでしょう。

皆さんとても礼儀正しく、しっかりとした生徒さんで感心し、楽しい一日でした。
ありがとうございました。

忘れられない彼

*ご本人の承諾を得ています。

女性 50代前半  既婚 子供1人
職業は伏せますがバリバリのキャリアウーマン。収入はご主人より多い。
【ご相談内容】
半年くらい前から、めまい、激しいイライラと不安感が交互に繰り返し襲ってくる。
病院で心療内科を勧められたが抵抗がある。

原因が全く分からないとおっしゃるので、ご希望の退行催眠(催眠療法)を行うことに。

今の悩みのきっかけとなった場所が分かる場所へ移動するよう誘導

最初に出てきたシーンは小学生の時。Aさんはお母さんとデパートにいます。コートを買ってもらったそうです。

『ああそうだ、そうだった、私はコートは欲しくなくて、ジャンパーみたいなのが欲しかったんだ』

Aさんはコートを学校に着て行くのが、友達から『気取ってる』と思われそうで嫌だったそうです。
自分が気に入ったジャンパーも欲しかった。

でもお母さんに押されコートを買い、嫌々学校に着て行ったところ意外と友人からの評判が良かったそうです。


この後出てきた出来事から分かったことは、自分の考えよりも『お母さんの選ぶ物事が正しい』との思い込みが強いことが分かりました。

お母さんの意見が正しいと思うだけでなく『自分の感覚はあてにならない』『人から評価されているものが正しい』とも認識していました。

次に、体調の悪さの原因になったものが見えますと誘導

すると、出てきたものは『携帯電話』でした。

私もAさんも意味が解りません。

「 私が今から数を逆に三つ数えます。するともっと具体的にわかりますよ」

『 電話番号を変えた・・・あっ、 』何か浮かんだようなのですが、Aさんは言うのを一瞬ためらいました。

「 何が見えました?言いたくなければ言わなくてもいいですよ」

途端にAさんは激しく泣き出しました。しゃくりあげながら「私は最低の人間だ」と言います。

Aさんには高校時代に好きな人がいたそうです。
彼はとても貧しい家庭で、学校での態度も悪く評判も良くありません。でもAさんはなんとなく彼に惹かれていたそうです。

自分の感覚に自信を持てないAさんは『 なんとなく 』になってしまったのでしょう。
ほとんど話した事もないのに、ある日 友達を通じて彼から手紙をもらったのですが、複雑な気持ちから「いらない。返してきて」と言ってしまったそうです。

それから数年後に同窓会があり、偶然彼と席が隣になったそうです。初めてたくさん話し、当時まだ携帯電話の普及率が低かったからこそのノリでお互いの携帯番号を交換したそうです。


連絡をし合うようになり、彼から食事に誘われるようになりましたが、道徳心の強い彼女は『いけない事だ』と思い、断り続けていました。

けれど「疲れが溜まっちゃって」と彼が言っていたことを思い出し、「彼を救いたい」と思ったので、栄養管理の本を渡す為にあったそうです。それからも健康についての本を何冊も渡したり、体調を伺ったり、いつも”彼が心配だったから”会っていたそうです。

すると段々と彼からの返信が遅くなり、何度メールして返信は来なくなり電話にも出てくれなくなったそうです。

それから数年経ち、なぜ嫌われたのか?なぜ連絡を絶たれたのか?まったく分からず、考えたくないので仕事に専念するようになり彼の事は忘れた・・と思っていました。

そして半年前(体調が悪くなり始めた時期)、ご主人が使用する携帯電話の会社に家族全員合わせようとの話になり、ご主人は彼女に番号ポータビリティを勧めたそうですが、彼女は「お金がかかるなら番号が変わってもいいよ」と電話番号を変えてしまったそうです。

『 私は、心のどこかでいつか彼に会いに行く為に仕事を頑張っていた。その為に子供も1人しか生まなかったんだと思う(離婚し易いとの理由から)。仕事をするのに家族に沢山迷惑をかけた、それなのに私はずっと家族をだましていた』

なので自分の事を『 最低な人間だ 』と思ったそうです。


Aさんは「彼の事は忘れていた 」と本気で思っていました。なのに潜在意識(無意識)では彼を生きる糧にしていたのです。

それを知り、彼女自身とても驚きショックだったようです。
『 携帯電話の番号が変わってもいい 』と思ったのは、どこかで彼を「忘れたい、忘れなきゃいけない」との気持ちもあったのでしょう。

ところが いざ番号を変えてしまったら『彼からの連絡は永遠になくなる』と無意識の中で思い、それが無気力、イライラ、不安を引き起こし体調不良に繋がっていたのでした。

顕在意識(頭でわかっていること)潜在意識(無意識)の割合は顕在意識1: 潜在意識9と言われています。なので悩みの原因がわからないのも仕方なく、正体がわからないものとは向き合うことも、闘うことも出来ないのです。

施術後のカウンセリングでは、彼のことが好きなことが分かったが、それは悪いことではなく仕方のないこと。

『彼の元へいく!』と言っても、彼の意思だってあるし、今の生活もあるから冷静に考えれば難しい。

本当に彼との生活を求めていたなら自分から連絡していたかもしれない。

「いつか彼に会う為」も、それが原動力の一つになっていたかも知れないが、それだけではなく仕事が好きだったということもある。仕事で家族に迷惑をかけた事もあるかもしれないけど、その収入で家族が潤ったのも事実。

子供が一人というのも、それは夫婦の問題なので、旦那さんがもっと子供が欲しかったなら欲しがっていただろう。ということを理解されました。

落ち着いたAさんは彼のことを説明する時、「家柄も良くないのですが本当に・・とにかく私にとっては素敵な人でした!」と、一瞬回りくどい説明をしようとして止めました。自分の感覚でいいと思えたのでしょうね。

後日、またカウンセリングのお申し込みがありました。
ご相談内容は、彼の電話番号は消していなかったのでショートメールで一言謝りたい、元気でいるのかだけ知りたいということでした。
返信は来なくてもいい、けどどんな返信がくるのか恐いと言います。なので話し合い、彼を心配して連絡しているスタンスはやめ、返信は望まない、ただAさんの素直な気持ちとして

「○○です。お久しぶりです。元気ですか?元気でいてくれたら嬉しいです」とだけ送ると、すぐに彼から返信が来たそうです。そして短いやりとりを何度かし連絡は終わったそうです。

ご報告のお電話をいただき「(嬉しくて)もう死んでもいい!これでやっと忘れることができるような気がします」と仰っていました。体調不良も治り、とても元気になったそうです。

人を愛せない、信用出来ない

*ご本人の承諾を得てます。

 女性 30代前半 未婚
【相談内容】
 人を愛せない、人を信用出来ない、どの交際相手にも突然怒りが湧いてくる。

 催眠療法希望

ご職業は同業者のカウンセラーさん。催眠療法は未経験だそうです。


問題の原因がわかる場面に行けるよう誘導

最初に出てきた場面は小学校の体育館。

*クラアントさんをAさん、幼い頃のAさんを『Aちゃん』とします。

六年生が入学式のお手伝いをしている場面でした。

Aちゃんは六年生です。一年生の女の子の手をひいてます。
一年生の女の子が自分に手を繋がれ嬉しそうにしています。
でもその一年生の子に対し、Aちゃんは『ムカつく』と言います。

「どうしてそう思うの?」
『だって嬉しそうにすれば、こっち(A)が喜ぶと思ってやってるんだよ』

怒るAちゃん。
その後も一年生の女の子に話しかけられても無視したり、意地悪をしたそうです。

『ウザい』

なので現在、2009年のAさんから見て、その一年生の子は本当にそんな裏があるような子なのかを見てもらいました。

『違います。素直に私と手をつないで喜んでいます』

「何故それをAちゃんは嫌がるのですか?Aちゃんの心を覗いてみて下さい」

『私と手をつないだだけで素直に喜ぶこの子(一年生)にとまどっているようです』

この一年生の子に対して冷たく当たってしまっても楽しくはなさそうなので、
催眠状態の中でAちゃんに一年生の子に優しくするよう誘導しました。

なかなか応じてくれなかった為、現在のAさんに説得してもらい一緒に連れ添い話しかけてもらいました。


【なぜ素直に喜びを表す人が信じられないのか?】原因が分かる場面まで年齢を下げます

Aちゃんは二年生です。

お母さんとお姉さんとAちゃんの三人で父方の祖母の家に向かう為、お母さんの運転する車の後部座席にいます。

『お姉ちゃんが足を蹴った』
突然Aちゃん(Aさん)は泣き出します。


Aちゃん一家はお父さんの命令で、毎週日曜日は欠かさず片道二時間かかる父方の祖母の家に行っていたそうです。
お父さんは仕事があるので行きません。

その日も朝からお母さんとお姉さんAちゃんの三人で祖母の家に向かっていたそうです。

Aちゃんのご両親は青果店を営んでいて、毎日働いているお母さんは休む事も出来ず、お姉さんとAちゃんは日曜日は友達と一切あそぶ事ができません。

それが毎週欠かさずだったそうです。みんな不機嫌で黙ったままの車中がいつも辛かったそうです。

『行きたくないってママに言うと、ひっぱたかれるから言えない。お誕生会も行けないし、してももらえないの』

お婆ちゃんは三人が訪れても嬉しそうにしてくれる訳ではなく、お母さんは庭掃除等の雑用をします。

お婆ちゃんの家の離れには、お父さんの妹さん家族が住んでいて、お婆ちゃんは従姉妹には優しいけど、Aちゃん姉妹とはあまり話しもしてくれず、Aちゃん達が敬老の日にプレゼントした手作りのお花もAちゃん達の目の前で捨てたそうです。

毎週実家に行く理由は、お父さんがお婆ちゃんから『長男は実家に顔を出さなきゃいけない』と言われていたからだそうです。

お父さんはおばあちゃんに一切口答え出来ず、自分は実家に行きたくないので仕事を理由に行かない。

三人がお婆ちゃんに対して嫌な顔をすると、お婆ちゃんからお父さんに報告があり、誰かがお父さんから殴られるのでみんな不機嫌な顔も出来なかったそうです。

その日はお姉さんがどうしても友達と遊びたかった日でした。ですがお母さんに頼んでも聞いてもらえず、イライラしたお姉さんは車の中で無言でAちゃんを蹴ったそうです。

Aちゃんは泣けばお母さんに叩かれるから泣けなかったそうです。

子供達はお母さんに口答えするとお母さんに、子供達とお母さんは、お父さんに口答えするとお父さんに殴られたそうです。


催眠中のイメージの中で、お父さんやお母さんに辛かった気持ちを伝えるように言っても、A子ちゃんは怖がって言えません。

なので現在のAさんから当時のお母さんに気持ちを伝えてもらいました。

するとお母さんはこう答えたそうです。

『普段から優しくしなかったのは、少しでも優しくすると子供達が文句を言いやすくなってしまうから出来なかった。毎日疲れてて余計な事を考えたくなかった』

お父さんはというと、現在のAさんの話も聞いてくれないそうです。
なので今は大人しくなっているという現在のお父さんに現れてもらい、【現在のお父さん】から【若い頃のお父さん】に意見してもらいました。

現在のお父さんは『俺は今、家族に対して申し訳ない事をしたと本当に後悔している。お前(若い自分)も悪いって思っているはずだ』と、若い頃の自分に怒鳴ったそうです。

その光景を見ていたAちゃんは『自分の味方が現れた』と感じたようで、とても嬉しそうにしていたそうです。
(※これらのイメージは全てAさんの中から浮かぶことです。)



Aさんが人を愛せない原因は、
Aちゃんは幼いながらに、自分も辛かったけど両親や姉の辛さも理解していていました。
今でも家族を愛してますし、今は穏やかになった両親から愛されていると分かっています。

ですが潜在意識(無意識)の中では【愛情】だと記憶しているものは【愛している者にはひどい仕打ちをする】でした。

【甘える】も、【甘えとは、強い者が弱い者に対してするもの】と認識していました。

なので一年生の子に頼られた時は嬉しかったのでしょうが、自分が一年生の子に対し「愛しい」と思った瞬間、【イジメなくてはいけない対象】に変わってしまったのです。

「素直に愛情表現する者」に対しては「これは愛情じゃない」と思ってしまうため友人や交際相手と上手く付き合えなかったのでした。

今回は施術中に【記憶の書き換え】を多く行っています。

これにより実際に過去が変わった訳でなくても間違った認識を直す効果があります。
問題の原因を知り、両親を『許す』のではなく『気持ちを理解する』だけでも傷付いた心は癒されるのです。

親と子の相性

「同じように育てたのに、なんでこの子だけは」と言う親御さんがたまにいます。

他の兄弟と比べ、一人だけ問題があると言うのです。

子供にも問題があるのだとしても、親が「同じように育てたのに、なんでこの子だけは」と思っているのなら、その考えも問題です。

親子にも相性はあり、親好みの子、理想に近い子、そうでない子もいます。それを理解していれば子供の個性を認める事もできるのですが、自分の理想とは違う、相性が悪い、それを親が認められないと問題が起きることがあるのです。

このような考えをなぜ認められないかといえば、認めてしまうと
「子供を愛していない事になってしまう」「親がそんなこと思っちゃいけない」

と考えてしまうからかも知れません。大切に想う気持ちは他の子と同じだからこそ認められないのかも知れません。

親と相性のいい子と悪い子、それはその子の性格もありますが、性格は生まれた順番、その時の親の状況や環境によっても変わります。

『みんな同じように育てたのに、どうしてこの子だけは?』と言っても、兄弟姉妹は生まれる順番が違うだけで、当たり前ですが家族の人数や親の忙しさなどの環境が違います。

全く同じ環境でもないし、同じ対応もできないので「みんな同じ」には育てられないのです。

相性の悪さに気付かない、認められないと、相性の良い子供とは意思が通じ易く扱いやすいのに、

相性の悪い子には『タイミングが悪い子だ』『ワガママだ、変わってる』『なんでこの子は分かってくれないんだろう?』など、子供に問題があると思い、その気持ちは親の顔や言葉に出てしまうことがあります。

そうなると相性の悪い子は「親に認めてもらう(好かれる)」為に必死になります。

親の目を自分に向かせようとしたり、好かれようと行動しますがそれがまた相性の悪さから空回りし、親を困らせたりイライラさせてしまうこともでしょう。

「認めて欲しい」「こっちを向いて欲しい」との想いは、子供の中で無意識に「自分は受け入れられない存在」「我儘」「人より劣っている」と認識します。

その子にとっての「喜び」が親の好みの喜びではないからと無関心だったりすると、子供は「自分の喜び=あまり良くない事」だと認識し、自信が持てなくなることもあります。

親からすると大切に想う気持ちは変わらないので、その子の”普通の状態”や”小さな喜び”に対しては無関心でも、嫌なことが会った時だけは注目したり、変に甘くなる時があったり、叱らなくてはいけないところで言うことを聞いてしまったりすることもあるでしょう。

そうなってしまうと、子供は「愛情」がどんなものか分からなくなります。自分に対して「ただ甘い存在」を愛情がある人だと思ってしまうこともあります。自分を無条件に受け入れてくれる存在に出会っても『そんな人間がいる訳ない』との思いから、相手の愛情の限界まで挑戦するような行動を起こし、自らその関係を破壊してしまったりする子もいます。

「子供達を全く同じようには育てていない(無理)」「相性はあまり良くない」と認めてしまったほうが「この子とは気が合わないかも。でも大切な子だ」と、親も自分の気持ちに自信も持て「私はこれは好きではないけど、この子はコレが好きなんだな」と認めることができ愛情も伝わり易くなります。

気は合わなくても、相性は悪くても可愛い子供。子供が自分に自信を持って生きられないことは親にとっても辛いことです。
子供に愛情を確信させる、それは親(自分)の為でもあるのです。

興味本位で前世療法を受けました

※前世療法は占いではなく心理療法です。

※ご本人の承諾を得てますが、仕事内容は伏せます。
20代前半 女性
前世療法希望
悩みがある訳ではなく、前世に興味があるそうです。


悩みがあるわけではないと言われましても施術前には少しお話を伺うのですが

悩みと言うより、仕事も楽しくて将来の夢もあるけど、
『自分に出来ることなのだろうか?』という不安が少しだけあるそうです。

『では、その不安に対する答えも出たらいいですね』と施術開始。

今の自分に一番関係している前世に行くよう誘導


時代はそんなに古くないようです。

瞳がブルーの10才の少年、両親と自分の3人家族

体格のいいお父さん、優しいお母さん
友達と遊ぶのが大好きで、学校ではダラダラしている自分

とても幸せそうです。

10代では特に この人生の中で重要な出来事もなかったようなので、20代に移ろうとしたのですが、なかなか移る事が出来ません


あなたが10代で一番悲しい事があった場面へ行きましょう。嫌かもしれないけど頑張って行ってみましょうと誘導

※嫌な場面には行くのを潜在意識が拒みます

10代の終わり頃、お母さんが交通事故で亡くなっていました。

お父さんと2人きりの生活が始まり、お父さんは頑張って明るくしているので、彼は悲しんだり、甘えたい時でも素直に甘える事が出来なかったそうです。

トランスの中で、当時は言えなかったけれど、
「お父さんに寂しかったこと、泣きたかったこと、もっと甘えたかったことを伝えてみて下さい」と誘導。

何も言いたくないというので「では何も言わなくていいからお父さんに抱きついてください」と誘導。

何も言わないでお父さんに抱きつき、(その時、彼(クライアント女性)は泣いてます)

お父さんは驚いたようですが、それだけで気持ちは伝わったようで黙って彼を抱き締めながら涙を流したそうです。

【このような疑似体験をすると心が軽くなります。】

一頻り泣いた後、その後の彼の人生を見て行きました。

仕事と趣味を愛し、気ままに過ごし、結婚はしないまま若くして事故で亡くなりました。

前世療法の場合、必ずその人生の終わるところを見てもらい、

『どんな人生でしたか? 何かやり残したことはありますか?』
『生まれ変わったら、どんな人生にしたいですか?』

この質問の答えが現在の自分へ一番必要なメッセージとなるのです。

前世での彼も好きな仕事をしている人でした。仕事を愛す現世の彼女にとてもいいメッセージくれていました。

前世療法を受けた方は皆さんそうですが、トランスの中ででも一度「死」を経験すると『この人生は一度きり。悩んでいるなら生きているうちに自分のやりたい事を恐れずにやってみよう』という気持ちになるようです。

でもこのクライアントさんの目的は『前世を知りたい』でしたので終った後は、外国人だった自分や、大泣きした自分に「わ~、不思議~!」と驚いていました。

興味本位で受けてみたかっただけであまり気にしていないと思っていたけど、仕事の方向性についてかなり悩んでいたことに気がつき、前世の自分から言われたメッセージで方向性も決まりました。

興味本位で前世療法を受けてみたいという方も是非受けてみてください。

数学が苦手

高校三年生 男性

《ご相談内容》
数学が苦手で、いくら努力しても成果が出ない

催眠療法希望

『何故数学が苦手なのか?』催眠療法で原因を探ります。

今回はご自宅に出張しました。
真面目そうな彼は、催眠の説明をしている時も一生懸命に話を聞いてくれています。


「あまり(催眠に)かかろうと頑張らないで、眠ろうとしていいですからね。」
と私が言ったからでしょう、催眠誘導が始まると直ぐに
「普段の眠る前の状態に近づく為にシャンプーをしたいのですが」と言いました。

シャンプーをした後、雑談も交えながらやっと呼吸も落ち着き始め、催眠状態に運ぶことができました。

どうして数学が苦手なのか?その原因がわかる場所が見えるよう催眠誘導

最初に出てきたのは高校二年生の時、数学のテストが返された時のシーンでした。
結果が悪く先生にひどく叱られた場面でした。とても傷付いたようです。


「先生はどうしてそこまで酷く叱ったのかしら?」

『よくない結果だったから』

「そんなに酷い点数だったのですか?」

『・・・違う。今回はナメてて、だからいつもより悪かっただけ』


『では、いつも通りに勉強して、いつも通りの良い点数でテストが返された時の先生の顔が見えます』と誘導


「先生はどんな顔していますか?」

『普通の顔』

「良い点数で普通の顔したって事は、貴方がいつも高得点なので珍しくないからですよね?さっき自分でもナメてたって言っていましたが、先生も今回のテストは貴方が舐めてのが分かったからそこまで叱ったのではないでしょうか?」

『・・・はい、確かにそうでした。』

その後、彼が数学で高得点をとっても先生はそれが当然だと思うほど数学が得意だったことを思い出し、テストの成績が良くても普通の顔しかしない先生の顔を潜在意識に強く胸に焼き付け、催眠療法は終了しました。

短い時間でしたが彼が本当に真面目で一生懸命な性格だと分かります。自分に厳しいあまり、怠けてしまった自分が許せなくて『自分は数学が苦手、だから成績が悪い』と思い込んだほうが自分を許せたのです。

思い込みからでも、一度【苦手】と決めつけてしまった為、いくら勉強しても頭に入っていかなかったのです。

後日、希望の大学に合格したと連絡をいただきました。

催眠療法は、勉強をしたくない理由を探るなど、原因があるものを探ることはできますが、「全く勉強をしなくても成績が上がるように催眠をかける」ということはできません。

嫌な気持ちを伝えられない

「やめて欲しいこと」「して欲しいこと」「困っていること」

困っている自分の気持ちを言えないと言う方が多いです。どうして言えないのですか?と聞くと、殆どの方が「これ(前に起きた出来事)があって、これを言うと(伝えたい事)こう思われてしまうとイヤ(誤解されたくない)」「言っても分かってもらえないと思う」だから言えない、と言います。

嫌われるのが怖い、分かってもらえなかった時に傷つくのが怖いのです。そうして我慢し続けて、また言えない事が増えてしまうのです。

「やめて欲しいこと」「して欲しいこと」「困っていること」を伝えるというのは、たとえ相手が悪いのだとしても、何かを要求しているということになるので、ただ伝えても聞き入れてもらえないこともあるでしょう。

何かを要求するときには要求だけを伝えるのではなく、そうして貰えないと(それをされると)自分がどのような気持ちになるのかを伝えることが重要です。

そして、伝え方よりももっと大切なのは、自分の思いを自分がしっかり認めてあげる事です。自分が伝えたいことなのにそれを自分自身が「こんな事(些細な・くだらない)」だと思っていると「こんな事は聞き入れてもらえない」「こんなこと言って我が儘だと思われたら・・・」と、自分でそう思っていたら言いにくくなるのは当然なのです。

”こんな事”だと思っていると、本当はしっかり聞いて欲しい事なのに、何かの話のついでにサラッと伝えてしまったり、頭ごなしに「こうしてくれない・これはやめて」と感情的に伝えてしまうこともあります。

「伝えたのに分かってもらえなかった」という方は、大体このように感情的に言ったり、サラッと伝えていたということが多いです。

何か止めて欲しいこと、して欲しいことを伝えるときは、「これはやめて」「こうして」と言うより、それをされると悲しくなる、こうされると嬉しい、そうして貰えないと(それをされると)自分がどのような気持ちになるのかを伝えましょう。

我慢して言えないまま時間が過ぎて、言いにくくなってしまったことなら、「どうせ聞いてもらえない」「相手が悪いのに」と決めつけてしまわずに、どのような相手、内容であろうと「相手の時間をもらい、自分の意見を聞いてもらうのだ」と考えることも大事です。

目上の人になら「少しお時間をいただけますか」、親しい人でも「話したいことがあるのだけど、いま大丈夫?」と伺ってから伝えるようにしましょう。

先にそう伺っておくことで「私は大切な話をします」ということが伝わり、相手にもしっかりと聞く気持ちになってもらえます。

伝える時には、「(前に起きた出来事)があって、これを言うと(伝えたい事)こう思われてしまうとイヤ(誤解されたくない)なので言いにくかったのだけど」と言いづらかった自分の気持ちの説明もするといいでしょう。

自分では今まで我慢していたのにと思っていても、相手からすれば「なんで今頃言うの?」と思われることもあるからです。

勿論、どう伝えようと相手が自分の期待通りの返事をしてくれるとは限りません。ですが自分の想像していた悪い答えとは違った答えが返ってくることも多いのです。